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福島から世界に脱原発を発信~3.10・11行動開催

2012-04-11 22:35:06 | 原発問題/一般
(この記事は、当サイト管理人が月刊発行の会報編集部より依頼を受け執筆した原稿をそのまま掲載したものです。)

 福島原発震災から1年を迎えるに当たり、福島から世界に向けで脱原発に向けた強いメッセージを発しようと、3月10~11日、郡山市内の2会場で「原発いらない地球(いのち)のつどい」が開催され、2日間で延べ1000人が集まりました。

 アイルランドから参加したチェルノブイリ・チルドレン・インターナショナル代表・エイディ・ロッシュさんは、「チェルノブイリの人たちは福島は孤立していないと伝えたい。家族、友人、知人のことを考えて立ち上がることが大切だ。今の世代で原発を終わらせることが必要だ」と訴えました。

 「野菜カフェはもる模擬店サロン&パネル展示」では、関西産の野菜のほか、愛知県産の大豆を原料とした納豆や豆腐、岐阜県関市産の卵などが並べられ、多数の参加者が足を止めていました。「野菜カフェはもる」は2011年、福島市にオープンしました。ただでさえ高い外部被曝にさらされている福島県民に、せめて内部被曝だけでも減らしてもらうことを目的としています。

避難・保養のための相談会は相談待ちができるほどの状況でした。郡山市から参加している幼児を持つ父親は、「避難を考えたが、妻が犬のトリミングの仕事をしており、やっと顧客も付いてコミュニティができてきたばかり。お客さんを置いて避難する決断ができない」と話しました。避難したくてもできない福島県民の大半が同じ悩みを抱えています。

この他、上関原発建設予定地の山口県・祝島で農業をしながら30年以上にわたって原発反対運動をしてきた農家の講演、来日したドイツ緑の党議員の記者会見、歌や踊りのワークショップなど多彩なイベントが開催されました。3月11日午後からは「原発いらない!福島県民大集会」が郡山市内に1万6千人を集めて行われ、地元・福島の高校生が「人の命も守れないのに、電力とか経済とか言っている場合ではない」と、命より金を優先するグローバル資本主義への強い怒りを表明しました。
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