人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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JR福知山線事故から10年 遺族、今なお区切りにならず

2015-04-25 23:42:43 | 鉄道・公共交通/安全問題
<尼崎脱線事故10年>風化を感じる遺族、再発への不安にも(毎日)

宝塚線事故、遺族4割が「光景思い出す」(朝日)

尼崎JR脱線事故から10年 6割が「区切りにならず」(東京)

JR福知山線脱線事故から10年が経過した。10年は大きな節目ということもあり、大手メディアはこぞって福知山線脱線事故の特集を行ったが、今さら事故原因に関する新たな事実・証言は出ず、もっぱら遺族、関係者のこの10年がどのようなものであったかという面からの報道がほとんどだったと言える。しかし、そうした報道の中からでも、遺族・被害者の悲しみ、苦しみや、再起への胎動・決意といったものが見えてくる。

とりわけ重要なのは、今なお遺族の4割が「事故の光景を思い出す」、また6割が10年を「区切りにならない」と答えたことである。事故風化への恐れも遺族・被害者に共通した傾向だ。10年を迎えても、関係者にとって事故は「現在進行形」なのだ。

安全問題研究会は、事故10年に当たって声明かコメントを出すことも検討したが、今年3月、JR西日本歴代3社長の強制起訴裁判の控訴審判決の際に声明でこの件に触れていることもあって、最終的に見送った。事故の被害者が10年を区切りにならないと回答している以上、当ブログと安全問題研究会もこれを区切りとするつもりはなく、引き続き、3社長裁判の動向、組織罰法制をめぐる遺族の動きなどを中心に、この事故と向き合い続けることになる。

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