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札幌市長選・自民推薦候補者が右翼集会で「生活保護は遺伝」と暴言

2015-04-05 15:45:41 | その他社会・時事
札幌市長選(4月12日投開票)に自民党推薦で立候補している本間奈々氏が、右翼団体の集会で「生活保護は遺伝」「生活保護が日本一多い大阪は吹き溜まりで、だからこそ橋下市長が出てきた」などの暴言を繰り返し、札幌市民の怒りが高まっている。問題の発言は以下の通りだ。

(以下の動画、約1分30秒あたりから)

日行会主催勉強会 本間 奈々氏 「覚悟を語る」-3


「生活保護がこれほど増えているのは大変問題だと思っていまして、(札幌市は)日本で2番目に生活保護が多いんですよね。大阪に次いで2番目に多いんです。これは私は非常に問題だと思っています。公共事業が減って、バラマキが減ったように見えると思いますけど、生活保護は増えています。生活保護を増やし続けると、私は財政的にも問題があると思っているんですけれども、それ以上に街としての魅力として、そういう街を魅力的な街だと言えるんだろうかと思うんですよね。そして、生活保護は遺伝するとか、世襲制だとかって言われてますけれども、生活保護をもらっている多くの家庭のお子さんたちは、また生活保護をもらうような状況に入ってしまう、安易にどんどん与えているのと同じ。勤労意欲を養うというのは、働くことはいいことだよという言葉じゃなくて、身近に働いている人がいて、それを見て働かなきゃと思うんですけれども、みんなが働いてなければそんなことは思えないですよね」

「小学校2年生の子どもが、将来なりたいものというので生活保護をもらえばいいと書いてあった(会場笑い)。普通の子どもが自分でそんなことを書くわけがないので、身近にそんな例があるのかなという感じ。そういう意味で言うと、根を腐らせてしまうという意味で、札幌にとっては問題だと思います」

「(生活保護が一番多い)大阪というのは特殊な地域で、橋下さんが出てきたのは、ああいった街の衰退感が橋下さんを生んでいるのだと思うんですが・・・(中略)・・・大阪というのは吹き溜まりなんですよ。でも、それに次いで札幌(の生活保護受給)が2番目でいいのかという問題があります」

日行会(にっこうかい)は正式名称を「日本のために行動する会」と言い、北海道を拠点に活動する右翼団体だ。最近の右傾化を「右傾化ではなく正常化」などと主張し、活発な活動を繰り返している。発言自体は2年前のものだが、札幌市長選に出馬を考えているのに堂々と右翼の集会で講演する本間氏の政治的センスは「凄い」。だがもっと凄いのはその講演会のタイトルだ。「本間奈々氏 覚悟を語る」――本間氏が札幌市長として示そうとしているのはいったいどのような「覚悟」なのか。

もちろん、本間氏が指摘するように、生活保護が親から子へ、世代を超えて受け継がれる状況は確かにあり、それが問題であることは事実だろう。しかし、それは「貧困の固定化」「貧困層が貧困から脱出できず、貧困が再生産される社会的背景は何か、そしてその解決のためにどのような貧困対策を講じなければならないか」という問題意識でなくてはならないのは当然だ。

今回、札幌市では、長く務めた上田文雄市長が引退を表明、市長選には本間氏を含む新人5名が立候補している。今のところ、本間氏は最有力候補とされているが、北海道民の3人に1人が住む150万都市、札幌の舵取りをこのような不見識きわまりない人物に委ねて良いのか。

同時に行われる北海道知事選でも、高橋はるみ氏が初の4選を目指している。こちらも自民党道連、公明党道本部が推薦しており、野党が支持、支援するフリーキャスター佐藤のりゆき氏と激しい一騎打ちを展開している。元経産官僚の高橋氏は泊原発再稼働問題にも黙して語らず、徹底した中央追随で国が「安全」審査を終えれば再稼働を容認するとみられている。3期12年の在任中、道職員の給与引き上げなどを内容とする人事委員会勧告を一度も完全実施しないなど、労働者敵視政策を採り続けている。

安倍政権が「活用」しようとしているのは、高橋氏や本間氏のような「女性」(という名の、ただスカートを履いているだけのオッサン)である。「女性」だから誰でもいいというわけではないことを、私たちもきちんと見極めなければならない。

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