一番注目するべきは自民党・希望の党・維新の会で三分の二以上の議席を獲得するか否かである

一番注目するべきは自民党・希望の党・維新の会で三分の二以上の議席を獲得するか否かである
 読売新聞の調査では比例選投票先は自民が33%、立憲民主17%、13%である。
 終盤に入り、立憲民主の勢いが増し、野党の第一党には希望の党ではなく立憲民主党ではないかと予想をしている。マスコミは希望の党と立憲民主を話題にしているが日本政治全体から見れば大した問題ではない。

 注目するべきは、公明党を抜いた、自民党・希望の党・維新の会の保守三党で三分の二以上の議席を獲得するか否かである。
 公明党は創価学会と言う宗教団体の政党であり、保守政党ではない。自民党と共闘する前は革新政党の一翼を担っていた。自民党の味方であるようにみせながら自民党の足を引っ張る政党でもある。特に憲法改正においては自民党とは反対の立場にある。

 公明党を抜いた自民、希望、維新の保守三政党が三分の二以上の議席を獲得すれば、憲法改正への道が大きく開かれる。また、安保法制や北朝鮮問題なども安倍政権のやりたいことができる。
 
 三分の二議席を保守三党で占めることができれば、もし、自民党の失政が続いて国民の支持を失った時には東京都議選で自民党の票が都民ファーストに流れたように希望の党、維新の会に票が流れるだろう。そうなれば希望、維新二政党の連携で与党になれる。保守三党で三分の二以上の議席を獲得するということは自民党か希望の党・維新の会のどちらかが政権党になることになるのである。

 読売の調査では、18~29歳の層は自民党支持が49%を占めている。30~40歳でも自民党支持が他党を10ポイント以上も引き離している。
 希望の党、維新の党も若い世代に支持される政策を出し、自民党と競えば常に保守三党が三分の二を占めることができるだろう。そうなれば共産党、社民党、立憲民主党は常に三分の一以下の少数野党になる。そうなれば左翼三政党が政権を握ることは不可能であることを国民が認識するだろう。ますます左翼三党への支持は減っていくだろう。
保守三党が三分の二を占めるようになれば、選挙では常に自民党かそうでなければ希望の党+維新の会が過半数の議席を獲得して、政権を握ることができる。これが二大政党時代の始まりである。

自民党が若い人たちに支持されているということは将来的にも支持が拡大するということである。
 若い世代は保守的というより、現実的といったほうが適切である。アベノミクス効果を素直に肯定し、北朝鮮危機を直視している。憲法九条が日本を守っているのではなく、自衛隊と米軍が守っているという事実を現実として認識しているのである。

 自民党、希望の党、維新の会が若い世代の支持を中心に、三分の二以上のの議席を獲得するかどうかが今度の衆議院選挙で一番注目するべきことである。
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連合も保守と左翼が混在する民進党状態である

連合も保守と左翼が混在する民進党状態である
 民進党が保守の希望の党と左翼の立憲民主に分裂することによって、連合内部も希望の党を支援する右派と立憲民主党を支援する左派に別れた。 右派は旧同盟系のUAゼンセン、自動車総連、電力労連など日本の主要産業の労組が中心である。
UAゼンセンは、繊維・衣料、医薬・化粧品、化学・エネルギー、窯業・建材、食品、流通、印刷、レジャー・サービス、福祉・医療産業、派遣業・業務請負業など、国民生活に関連する産業の労働者が結集して組織した産業別労働組合 である。連合の右派は民間企業の労働組合である。
 左派は旧総評系である。総評は、自治労、日教組、国労(旧国鉄)など官公労系が中心で、当時の日本社会党を支持していた。左派は公務員の労働組合といえる。
 同盟系が民間会社に労働者で税金を納める側であるが、総評系は税金を給料として受け取る公務員の労働組織である。公務員の生活は社会の景気不景気に左右されない。安定した中流生活を保障されている。保障されている代わりに、民間労働組合のように労働条件改善の要求やストをすることが禁じられている。
 共産党の支持団体も自治労、日教組である。自治労は労働者の生活を豊かにすることを目的に活動はしない。日米安保反対や憲法改正反対、自衛隊は憲法違反であるなどの政治問題を中心に活動をする。

 民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したので、連合内が右派と左派が混在していることが明らかになった。
 立憲民主党を支援する左派は自治労、日教組であり、共産党を支援している団体と同じである。民進党の左派が共産党との共闘を進めたのもうなずけるだろう。
 共産党系と総評系に分裂していた自治労、日教組が共産党と民進党が共闘することによって合体することができ大きい組織となり、勢力が増す。その勢いで民進党を左派が支配できるようになる。共産党と民進党の共闘は自治労、日教組が裏で工作していたかもしれない。
 民進党の左派が結集する立憲民主党は共産党と共闘する。自治労、日教組が歓迎することである。

 民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したように連合も分裂したほうがいい。そして、共産党と立憲民主党を支援している日教組、自治労がひとつになり、共産党と立憲民主党の共闘を支援すればいい。
 
 政党も労働団体も保守と左翼に別れたほうがいい。保守と左翼の混在は日本政治にはマイナスである。
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