前原代表 民進分裂「全て想定内」

前原代表 民進分裂「全て想定内」
時事通信
 民進党の前原誠司代表は3日、枝野幸男元官房長官が立憲民主党を旗揚げし、結果的に民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したことについて「全てが想定内だ。政権交代可能な状況をつくらないといけない。自分の判断は正しかったと思っている」と強調した。民進党本部で記者団に語った。
 前原氏は「枝野氏とは24年間、全て同じ党で過ごしてきた。初めて別れることになり、残念だ」とも述べた。
 希望の党が第1次公認候補を発表したことに関しては「大変良かった。しっかり二大政党制の一翼として、自公に対峙(たいじ)できる陣容を整えたい」と語った。
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リベラル派左翼と徹底して戦う希望の党は素晴らしい

リベラル派左翼と徹底して戦う希望の党は素晴らしい
 希望の党は3日午後、第一次公認候補192人を発表した。
若狭前衆院議員は発表の場で、
「非常に今後の政権交代を目指すということが、十分可能な状況になってきていると思います。出身母体は違うにせよ、一致団結して、あるいは力を合わせて、この選挙戦を何が何でも今の国政政治を変えていくという思いで選挙戦を戦っていきたい」
と述べた。しかし、まだ発言力が弱い。「政権交代を目指す」ではなく、『実現する』とか「やる」と言うべきだ。

 発表て注目するべきことは、希望の党が立憲民主党の枝野代表や菅元首相、長妻元厚労相などリベラル派すべての選挙区に対抗馬を擁立することである。日テレNEWSは一つの選挙区に複数の野党候補が立候補すると与党を利する可能性があると述べているが、問題にするべきことは与党対野党ではない。保守対左翼だ。立憲民主党の立候補者に希望の党が対抗者を立てることによって自民党候補が当選すれば保守議員が増えるのだから保守対左翼の視点からすれば保守の勝利である。立憲民主党候補が当選するより自民党候補が当選することが希望の党にとっては歓迎するべきことである。希望の党による徹底した立憲民主党との対決は保守派の勝利を導くものであり素晴らしいことである。

 もうひとつ注目すべき点は、野田前首相や岡田元代表、安住元財務相など立憲民主党に参加しないで無所属で立候補する民進党の前議員の選挙区には候補者を立てないことである。
 民進党議員の中には保守でもなくリベラル派でもない中間派が居る。
 安保法制に反対した時に、リベラル派は反安保反安部政権という政治イデオロギーで反対したが、中間派は学者が安保法案は憲法違反であると発言したから反対した議員が多い。彼らを安保法案に反対したからと言ってリベラル派と一緒にするべきではない。左翼イデオロギーで反対しなかった中間派には寛大な対応をするべきである。希望の党は無所属で立候補する前議員の選挙区には候補者を立てないと宣言した。前原代表は、
「無所属で出れば希望の党から対抗馬を立てないので立憲民主党には加わらないでほしい」
と民進党前議員を説得したということだが、前原代表の要求を希望の党は受け入れたのである。素晴らしいことである。

 これで希望の党に入党できない民進党員が安易に立憲民主党に参加することはしないだろう。参加すれば希望の党が対立候補を配置するからだ。無所属で立候補すれば希望の党が対抗馬を立てないから無所属を選択する候補者が増えるだろう。
 立憲民主党候補者には刺客を立て、無所属候補者には刺客を立てないのは素晴らしい。

 共産党、社民党、立憲民主党の左翼政党を衰弱させ、自民党、希望の党、維新の会の保守政党によって政権を競う時代になってほしいものだ。
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これで24年間続いた保守・左翼混在が解消した

これで24年間続いた保守・左翼混在が解消した
民進党のリベラル派のリーダーである枝野幸男代表代行が「立憲民主党」結成を表明した。
これで保守政党が自民党、希望の党、維新の会、左翼政党が共産党、社民党、立憲民主党となり、政党は保守政党と左翼政党にはっきりと分かれた。
保守と左翼の混在は1993年の細川内閣からはじまり、自民党が社会党と連携したりして、延々と民進党まで24年間も続いた。
民進党が前原代表の政治生命をかけた努力の結果、保守と左翼のリベラル派が決別した。これで保守と左翼の混在が解消された。

枝野氏がすぐに取りかかろうとしているのが共産党、社民党の両党との共闘「復活」である。これでリベラル派が左翼であることが国民も分かるようになるだろう。
リベラル派の狙いは民進党の保守を左翼化していくことであった。それがうまくいったのは安保法案反対を民進党で決めたことである。次に、共産党との共闘を策略していたが、東京都議選で保守の都民ファーストが誕生したことで、リベラル派の策略が崩れていった。民進党の保守派が都民ファーストに流れて民進党は大敗したのだ。
都議選で都民ファーストが大勝した影響で、共産党との共闘を目論む蓮舫代表に反発した保守議員の離党が続々と続いた。
保守派がリベラル派と対決して、リベラル派を民進党から排除すればよかったが、リベラル派の理論と強引さに勝てる保守政治家はいなかった。だから、保守派の議員が離党していったのである。
保守派の前原氏が代表となっても保守派の巻き返しは困難であった。そのような状況の中で突然の衆議院選挙である。リベラル派と決別するのには希望の党に入党する以外にはないと考えた前原代表は全員が合流できるような嘘をついてリベラル派を騙して希望の党への入党を一大決心をしたのである。前原代表の努力でリベラル派排除はうまくいった。

リベラル派は、赤松広隆元衆院副議長らのように日教組や自治労など旧総評系組合が支持母体である。そのことは民進党の時は隠されていたが、保守のいないリベラル派だけの政党立憲民主党であるなら表面化していくだろう。
共産党も社民党もそして立憲民主党も支持母体は日教組、自治労である。3党は支持母体が同じあり同じ左翼だから共闘するのだ。
共産党の小池晃書記局長は、枝野氏の行動について「野党間で合意した中身と方向性は一致している」と述べているが、希望の党。維新の会が参加しない共産党、社民党、立憲民主党の共闘は野党共闘とは呼べない。それでも小池書記局長は野党共闘と呼ぶのだろうか。
 保守色もある民進党、自由党が参加していたから野党共闘のイメージがあったが、左翼の共産党、社民党、立憲民主党では野党共闘のイメージは失われるだろう。

 枝野幸男代表は、
「私の立ち位置の一つとして、働く者の立場、生活者、納税者の立場が立憲民主党においても立ち位置だ。神津(里季生)会長と(2日に)お会いした時には『ぜひご支援いただきたい』と話し、理解と賛同をいただけたと思っている」
と述べたが、笑わせる。
 共産党とは敵対関係にある連合が積極的に共産党と共闘しようとしている立憲民主党を支援するはずがない。立憲民主党を支援するのは日教組と自治労である。

 共産党、社民党、立憲民主党の共闘は野党共闘ではなくて左翼党共闘である。
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