沖縄人も植民地支配者だった





「・・・・第2次世界大戦でそれへの『解放者』と称する日本がやってきますが、その支配もひどく、それに対する『解放者』と称してアメリカがまたやってきます。・・・・・」

日本軍はグアムを解放するためにやってきたのではない。最初からグアムを植民地にする目的でやってきた。日本は南方の島々を植民地にしてさとう畑を広げ、製糖産業を発展させるつもりでいた。だから昔からさとうきびを生産していた沖縄の人たちを大量に南方の島々に移住させた。
また、多くの沖縄人が兵隊として南方に出征した。私の父も南方に出征した。ウシさんは日本がグアムにやってきたと述べている。ウシさんの頭の中ではグアムにやってきた日本人の中に沖縄人は含んでいないだろう。しかし、南方に兵隊として出征した沖縄人は沖縄兵ではない。日本兵だ。

グアムの日本兵の中には沖縄人もいた。沖縄人も日本兵としてグアム、サイパンなどの南方の島々を植民地にした。原住民を支配しひどく扱った。反抗する原住民は殺した。
日本軍が支配した南方の島々に沖縄の人々は移住してなんの苦も無く広い畑を所有してさとうきびを生産した。原住民からみれば沖縄の人々は日本人であり、支配者であった。

ウシさんは沖縄は日本に差別されていると主張しているが、グアムやサイパンなどの南方の原住民からみれば沖縄人は日本人であり支配者であった。沖縄人が南方の人たちを差別したことは容易に想像できる。しかし、ウシさんは沖縄人が南方の人たちを差別したこということには気づいていない。それに日本がグアムなどの南方に侵略したのは製糖産業やその他の産業を開発して莫大な富を得る目的があったということをウシさんは認識しているのだろうか。

植民地にする目的は莫大な富を得るのが目的であり、富を得ることができなければ植民地にはしない。

琉球王朝時代に薩摩藩に支配された沖縄は薩摩藩に多くの生産物を収奪されていたから沖縄は薩摩藩の植民地だった。しかし、明治時代の沖縄県は他の県と同じ法律が適用されていた。中央政府に収奪されてもいなかった。むしろ沖縄は貧しいために政府からの援助を受けていたくらいだ。明治以降の沖縄は日本国の1部であって植民地ではなかった。

戦後、沖縄はアメリカ民政府の統治下に置かれたが、沖縄はアメリカに搾取はされなかった。むしろその逆で多くの富をアメリカは沖縄に提供した。琉球政府の主席はアメリカ民政府が任命していたが、アメリカは政治も経済も未熟である沖縄に民主主義社会つくり、経済発展を指導した。これは動かしがたい事実だ。
アメリカ軍が統治していたから植民地だったというのは短絡過ぎる理論である。戦前の日本は軍国主義国家だったのであり、沖縄の社会も軍国主義だった。民主主義思想は沖縄にはなかった。沖縄にあったのは軍国主義、共産主義、社会主義、封建主義であった。

戦後、沖縄に民主主義社会をつくったのはアメリカであって沖縄人ではない。アメリカ軍属の犯罪はアメリカ軍が裁判するという問題が沖縄の社会問題に発展するが、アメリカ軍属の事件・事故以外の普段の生活で沖縄人がアメリカに差別されているという問題はそんなにない。
アメリカは沖縄人を搾取していない。アメリカは沖縄人を奴隷扱いをしていない。日常生活でアメリカは沖縄を差別していない。

中国やソ連などの社会主義との対立という特殊な状況の中でアメリカ軍は沖縄に長期駐留している。特殊な状況を冷静に認識したうえで沖縄の問題を考えるべきである。

沖縄を差別とか植民地の問題として考えるのはどうかと思う。それより沖縄人も日本人もアメリカ人も同じ人間。問題は民主主義、社会主義、独裁主義などの政治の問題と考えた方がいい。
人口が140万人にも増えた沖縄は本土からの移住者も増えて、純粋な沖縄民族だけの集合団体をつくるなんて不可能だ。それに沖縄民族だから沖縄のためにいいことをするとはいえないし、沖縄民族ではないから沖縄に悪いことをするともいえない。

沖縄で生きている人間は沖縄人であろうが日本人であろうがアメリカ人であろうがどっちでもいいではないか。沖縄が民主主義社会になりみんながいい生活ができる島になればそれていいではないか。

ウシ、カマドゥ、カメという名前は昔の沖縄に多かった。そのなかでもウシは多いようだ。ウシとは家畜の牛のことである。昔は女性に人権はなく、女性は家畜並み扱われた。女性が奴隷のような扱われた時代の名前としてウシがある。ウシさんはそのことにまだ気づいていないようだ。

ウシさんは沖縄内部にある差別問題も見つめてほしいものだ。
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真夜中の痩せて我視る子猫かな・1216句~1217句



日本初の

アート俳句




1216句



1217句






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255・はっけよい二人一緒に残ろうね

254・暴風が過ぎぽつねんとパパイヤ木

253・朝の陽によるの渦巻き消えていく

252・青空に電線二本鳩一羽

251・うふふふふ春が来たって知らないね





250・ある街の夏の十字路昼下がり

249・手を伸ばし掴み取れるかきょうの幸

248・しょんぼりと暴風の後のゆりの花

247・囁きが俺の脳裏を駆け巡る

246・五月雨に頭を垂れて比謝の川



245・おーとっと座り損ねた酔っぱらい

244・朧なる夕日に春が暮れていく

243・道端に捨てられゴロリ敗残兵

242・見つめてる君の向こうに青と赤

241・松陰に汗かき座して遥か街





240・今日も行く魑魅魍魎の待つ街へ

239・狂風に吹かれ荒らされ疲れ果て

238・きみとおれあてなく浮世ふわりふわ

237・きみ想うさびしく独り春の酒

236・人はなく車込み合う街の中




235・日暮れれば残波岬に独り立つ

234・暴風雨恐怖に震え家路かな

233・あてもなく居場所もなくつんつんてん

232・歪みゆく俺の心に茜色

231・あはははと陽気な足音窓の外




230・跳ねる雨はしゃぐ草踊れよ踊れ

229・ごちゃごちゃな浮世をピューッと逃げたいよ

228・元気かい俺の心よ灰の空

227・永遠にうごめく波の中の孤独

226・初夏の昼風がうとうと木陰かな



225・走り行く寂しき俺よ吹き上がれ

224・はち切れて喚いて叫び手を広げ

223・分け入って荒れ野に朝顔一輪

222・ありったけを散らして俺の今日の闇

221・赤々と沸き立つ憎悪にキスをする




220・泣いても笑っても時は過ぎてゆく

219・胸きりり疲れた脳にゆがむ朝

218・黙々と農夫は土を掘り返し

217・緑溢る春にネリは果てていく

216・目を瞑り今日一日の臭い嗅ぐ



215・真夜中に何を求めて女三人

214・今日もまた闇の質素な中で寝る

213・強風にへし折られてや哀れバナナ

212・今日もね無事に生きたよ月と俺

211・雲さんよ何を歌っているんだい




210・朽ちる枝花咲く枝の春模様

209・公園の木漏れ日落ち葉昼下がり

208・この杭はなんの杭さあ波は寄せ

207・木漏れ日にまばらな落ち葉の散歩道

206・きみの住む街にエオンと俺の幸



205・きびよ育て育てと少年の日々

204・風が止みふと想いだすきみの香を

203・愛しさを抱きて雪の降る夜かな

202・石の上オオタニワタルひそか生き

201・生きていることにつきまとう不安かな






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