Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

沖縄離島の島民避難のあり方は、台湾有事を念頭に置いて欲しい

2023-03-17 23:47:00 | 国際・政治

日付を跨ぐ様で恐縮だが、尹(ゆん)・韓国大統領と岸田総理の首脳会談が、まずは平穏に終了をみた様だ。「とに角、このままではいけない」冷え込んだ日韓関係の改善を図る 尹大統領の真摯な姿勢を尊重しつつ、やはり我国益を重んじる方向が等閑になってもいけない。

所謂徴用工問題関連など 譲れない所もある一方で、双方の意思疎通に資する「シャトル外交」の再開や 安保連携 GSOMIAの再建など、前向きに取り組むべき分野もある。日韓の動きに対抗する様に 北鮮が又も長距離ミサイル発射の挙に出たりもした様だが、決してそんな脅しに屈してはいけない。対韓面の扱いの難しさはし分かるが、ここは何とか一定の忍耐を持ちながら 知恵を出していく方向が良さそうに思う。

本題です。安保面と言えば 日韓間も相当に重要は理解するが、同様又はそれ以上に重いのが 台湾情勢だろう。中国大陸・中共政府は 明らさまな武力行使こそ明言せずも、台湾問題は同国内問題として 我国や米合衆国を含む他の諸国からの言及を「干渉」を理由に聞く耳を持たない姿勢の様だし、そこから近い将来の台湾危機も想定される。そしてその時、万一にも中共側が武力行使に及んだ時、その脅威が直に及恐れがあるのが 先島諸島など沖縄県の台湾に近い離島複数だろう。当然 有事の島民避難が今から考えられなければならない所だが、現状は褒められたレベルではない様だ。以下 直近の産経新聞ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。

「先島全島民避難に (所要)6日 有事の離島避難に課題山積 沖縄県が初の図上訓練」

沖縄県は 3/17、他国からの武力攻撃を想定し、離島の避難方法などを検証する初の図上訓練を実施した。石垣市や与那国町など先島諸島の住民ら 計約 12万人を避難させるのに 6日程度かかることが示されたほか、要介護者の避難や 悪天候時の輸送手段などに課題があることが分かった。県は訓練を踏まえ、課題の解消に努めたいとしている。

図上訓練には県のほか自衛隊、海上保安庁、国土交通省など関係機関や 先島諸島 5市町村の担当者らが参加。武力攻撃を受ける可能性があると 国から県に事前連絡があったとの想定で、関係機関の初動対応などを確認した。

先島諸島の住民避難では 与那国、竹富両町は石垣市へ、多良間村は宮古島市へ 1~2日で移動し、両市の住民らと共に 民間航空と船舶で九州各県に避難することを検討。現状で考えられる最大規模の輸送手段を使い、6日程度で全員避難させる案が示された。

だが 県によれば ➀要介護者を含めた輸送力の確保 ➁悪天候などで欠航した場合の対応 ➂避難先の自治体との連携ーなどに、多くの課題が見つかった。

参加した航空会社からは「避難者の手荷物の量なども考慮すべき」との指摘もあったという。訓練終了後、県の担当者は報道陣に「検討すべき課題が山積している」と述べ、訓練内容を検証して 来年に再度実施する方針を示した。一方、玉城デ二ー知事は訓練に参加しなかった。(引用ここまで)

以前からその必要が再三指摘されながら、今まで実施されてこなかった訓練が やっと動き出したかという風情。初めは図上でも良いから とに角実践する事が大事という所は、既に関係各位には誰の目にも明らかだったのではないか。

本当は前述の 万一の場合の島民避難に際しては、海保や自衛隊が前面に出て避難活動を直に支援すべきなのだが、「平時脳の現状のまま」では 憲法や自衛隊法とのかね合いからすんなりとは参らない様だ。かといって勿論これからも放置ではならないはずだし、来年以降は徐々にでも そうした自衛隊の島民避難支援に道を開く議論の席も設けて頂きたいものだ。

同時に、玉城県知事の無理解と非協力姿勢も問題だろう。有事の離島民避難についての、行政トップの責任を放棄しているとみられても仕方あるまい。玉城知事は 前述離島民避難の必要性を指摘された折、あろう事か「島民避難を想定しなくても済む様、中共を含む周辺国との対話を重ねれば不安を取り除ける」などと夢遊病患者の様な表明の挙に出た由。こんな事では、県民の命を守る 県知事としての使命感がないとみられても仕方あるまい。

それらを克服して、前述避難の方策を議論する場にも出るべきだ。そうした努力や姿勢が見られなければ、当地の大村愛知県知事や、拙者が提言した 川勝静岡県知事へのリコール運動の挙に出るべきだろう。台湾有事は現実レベルに近づいていると聞く。避難について 真摯に捉えられ、考えられない様な首長は、国民の正統なリコール請求の洗礼を受けるべきなのである。今回画像も昨年ので恐縮。当地北郊の愛知・岐阜県境、各務原(かかみがはら)市・鵜沼宿付近の桜花の様子を。通る線路は JJR高山本線。


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2 コメント

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厄介な知事 (onecat01)
2023-03-18 21:38:08
 HAKASEさん。

 玉城知事が外交で解決と言うのなら、政府当事者と本気で議論する必要があります。

 戦争の代わりにする外交は、双方が条件を出して折り合える点を検討するところから始まります。日本の島を占領しようとしている中国に対し、知事はどんな条件を出して折衝すると言うのでしょう。

 極秘事項なので公表する必要はありませんので、政府関係者と議論し、具体策を作るべきです。口先だけで、「外交で解決する」ということが、どれほど現実では困難であるのか、身にしみて分かるはずです。

 島民の避難訓練にも参加しないと言うのでは、県民の安全に無関心ということになります。沖縄県民は、どう考えているのでしょう。あるいは、沖縄の自民党議員は何をしているのでしょうか。

 不思議ですね。
外交団が必要というなら (HAKASE(jnkt32))
2023-03-18 23:41:39
onecat01さん、こちらへもご見解を有難うございます。
正直、お待ち致しておりました。笑

仰る様に、玉城沖縄県知事は 米合衆国向けなどに県
レベルの外交団を組織している様ですが、外交とは国
レベルで行うものである事は、素人でも知っている事
と心得ます。

当然ながら 外務省を含む政府関係との議論が必須
であり、ここの所をスルーしている様なのは邪道で
はないかと拙者も思います。外交機密を守る心得も
当然要しますが、玉城県知事の見識が如何ほどかは
疑問です。

沖縄離島の住民各位避難訓練関与のあり方は、やはり
疑問符のつく所です。これもご指摘通り、県民の「
命の安全の守り」に無関心との受け止めになりますから。

又 ここまでの問題にならながら、与党地方議員達
の存在感が希薄な所も糾されなければなりません。
まずは お礼まで。

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