Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

防災も防犯も防疫も、状況(フェーズ)が変わった

2016-09-01 20:47:02 | 社会・経済

2016=平成28年9月も、拙ブログを宜しくお願い致します。今日9/1は「防災の日」そして今月は「防災月間」。当地愛知を含め、全国で、主に震災を視野に入れた訓練が実施され、それ自体は尊重したいが、それにしても先日の、台風第10号による東北日本の広範な水害は遺憾。分っているだけで、十数名の犠牲を生じ、安否の分らない方々も複数。まずは被災各位に、一言弔意とお見舞いを表したい。

それを踏まえた上で、先の東日本大震災の惨禍から未だ立ち直れていない地方があるのは分るが、だからこそ、現状以上の被害拡大を抑える為の、最低限のハザード・マップや避難場所案内とかの完備は必要だったのではと心得る。例えば、多くの犠牲を生じた、東北のある高齢者施設を擁する町では、残念ながらハザード・マップが未整備だった様だし、この地方では慣れない記録的な大雨だった事もあり、不運な所はあるも、何とか現実より被害を小さくする術はあった様に思えるのだが。

今回の水害は、我々東海地方に暮らす者も、決して無関係ではない。こうした被災の報に接する度に、思い出されるのは2000=平成12年9月に生じた、東海豪雨の事。当時車で退勤途中だった俺は、途中出水の為、深刻な道路渋滞にかかり、帰宅困難に陥った。対向車線が空いていたのが不幸中の幸いで、何とか一度勤務先に戻る事が叶い、雨の止み間を縫って、辛うじて運転された私鉄線とタクシーを乗り継ぎ、日付が変わってから帰宅できたが、悪くすれば車内で夜を明かす破目になったかも知れず、そう思うとゾッとしたのを覚えている。いかに状況判断が大切かを思い知らされた日でもあった。怒鳴られるのを覚悟で、一時流れの悪かった対向の運転の方に状況を伺った所「もう進むのは諦めるべき」とのご忠告を賜り、今も大変感謝の念を抱いている所だ。

状況判断の大切さは、防犯や防疫の面も形こそ違え、同様だろう。昨日まで、和歌山県下では、ある建設会社で経営資金を巡る事件が生じて、拳銃を持った経営者の家族が発砲、従業員に犠牲被害を生じた他、容疑者が、ほぼ丸一日集合住宅に立て籠もった揚句、自殺を図り、結局は落命した次第。警察との対峙中も複数回発砲し、悪くすれば、住民の方にも深刻な被害を生じかねない事件だった。警察による、地域や交通の規制措置は、安全面からは概ね適切だったが、事件解決自体は時間を要し過ぎた。これが欧米などの外国でなら、もっと短時間に容疑者を討伐する許可を出す事ができ、地域の安全と、無辜の住民の命を守る為にこそ、武装した危険極まる容疑者を斃す判断が、迅速にできたはずではないか。当該犯は、別件で収監命令が出ていたそうで、その方の管理問題も、今後取り組まなければならないだろう。既に下級審の裁判では適用されている即日収監の措置を、凶悪犯では是非とも上級審にも拡大適用してもらいたい。

防疫の分野では、相変わらず感染症に絡む不祥事がよく聞こえる。北海道の病院で、又も結核の集団感染が発覚、幸いにも重症の方はない様だが、医療機関での感染症は「あってはならない事態」のはずだ。西では、関西国際空港の関係者の間で、麻疹(はしか)が発生して複数が感染していると言う。世界中からの旅行者が集まる国際空港での感染症発生は、大きな問題だ。聞いた話では、若い医師だと、結核や麻疹を知らない向きもあるとかで、こんな事では、恥かしい事だが、我国が「医療後進国」に見られてしまう事も懸念される。

専門家の知識の陥穽もそうだが、同様に改善されなければならないのが、国民市民の防疫意識だろう。特に、誤解を恐れずに記せば、過日も表した様に、働き盛りの男達、特に独身組の危機感がなさ過ぎる。多忙を言い訳にして、或いは多少の出費を厭い、当然受けるべき予防接種や検診を受けなかったり、相当な症状が表れても医師を受診しなかったりとかが多くあるのではないか。これはやはり、親や学校による、保健衛生教育が真摯に行われなかった結果だろう。親子そろって健康面には自信過剰で「己だけは大丈夫」との錯覚に陥ってはいないか。感染症は又、自分のみならず、他人や周囲にうつす弊害をも伴うのである。麻疹や風疹は、特に妊娠中の女性にうつすと大変な事になるのは分っているはずだ。何とかこの危機感の希薄な連中を、病気の元凶にならぬ様啓蒙する必要があろう。勿論、一日二日でできない地道な取り組みを要するのは分るが。

これは、防犯にも同じ事が言えるだろう。我国のマスゴミ「阿呆道」は、長年「我国は安全で、深夜も女性か単身出歩ける」とかの誤った情報を、見直す事もなく垂れ流し続けて来た。これが、真に受けられない大間違いである事は、後を絶たないひったくりとかの強奪犯や、性暴力事件などによって明らかである。和歌山の発砲事件でも表れた通り、いつまでも「人は悪事をするはずがない」などの甘い先入観や、粗悪な性善説の通用する時代ではない。今夏前、バングラディシュ国で生じたテロ攻撃事件では、犯行勢力は、事前に日本人が集まる事を知っていて襲撃した可能性が高かった由。この事件の主犯格は、先日討伐されたそうだが、当然の措置だろう。現地の警察各位への一礼と共に、国民市民の生命を明らさまに狙い、脅かす暴力分子を斃す事は、決して殺人には当たらない。国権による、正当防衛と見なすべき。我国の治安対策にても、必ず学ぶべき事があるはずだ。同時に、我々国民市民の側でも「自身は自らで守る」姿勢を打ち立てる必要があろう。

この様に、防災、防犯、防疫の各面も、国防と同様、状況と向き合う度合い、所謂「フェーズ」は明らかに変わっていると強く思う。我々は、警察を初めとする行政組織に頼るのは程ほどに、良き意味で危機感を持って自衛するとの心がけを、より一層深めて行く必要があると心得る。「これまでの幸せ」が、これからも続くとは限らない。平穏が欲しければ、やはり相応の努力と危険負担が必要なのである。今回画像は、拙居所近くの名古屋市内を行く、JRの在来試験列車「ドクター東海」の設備検査の様子。これは、名古屋港金城埠頭とを結ぶ第三セクター名古屋臨海高速鉄道あおなみ線」に入った時の模様です。

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