ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

静かから深化の過程で定の世界へ

2012-04-15 08:08:13 | 座禅

口を閉じ鼻だけで呼吸し、ひたすら吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息を下腹の臍下丹田へ向けて吐き、体の中へ入っていく息を追うようにして、そこだけに意識を集中して、胡座を組んで静かに座ります。

この逆腹式呼吸に慣れるまでは、息が体の中へ入っていくのを実感するために、息音が聞こえるように吐きます。 体の中へ吐く息に慣れたならば、一転して出来るだけ息音が聴こえないように吐きます。

息をしているかどうか分からないぐらいに、静かに吐きます。 体の微細な部分をも含めて、静かになります。 

定とは、体の微細な部分までもが、活動を殆ど停止するような状態をいいます。 静かに1時間の座禅を続けていきますと、その感覚が分かってきます。 その時には、座っている時間を更に、延ばしてみます。

体の中の気の動きも、更に緩慢になってくるのを、感得することができます。
長く吐く呼吸を楽しみ、体の微妙な変化をも楽しみます。