Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

新スタジアムの開業おめでとうございます!(34節長崎戦)

2024-10-07 21:48:33 | マッチレポート24'

今シーズンの我が家の最優先遠征先だった長崎遠征が終ってしまった。単身赴任から戻ってきた4月には飛行機もホテルも抑えて万全を期してチケットも取り、久しぶりの家族での泊まり遠征で本当に楽しかった。長崎関係者の皆さまは新スタジアムの開業おめでとうございます!あんな素晴らしいスタジアムと過ごせるフットボールライフが正直うらやましくて仕方ない。



私は超が付くくらいの専用スタジアム原理主義者、そしてアンチ陸スタ。だからこの次々に日本中にサッカー専用スタジアムが建設されている流れが嬉しくて仕方ない。今年は日程に恵まれて北九州と長崎に行くことが出来たけど、それでもまだ広島も金沢もある。そして山形も具体化しつつあり他にも続々と新スタジアム構想が発表されている。プレミアリーグのようにJリーグも専用スタジアムが当り前のリーグになってくれたら嬉しい。さて、長崎の新スタジアム。ここ数年のトレンドと言ってもいい形状で正直新鮮味はなかった。低層スタンドとコンコースはパナソニックスタジアムや京セラスタジアムと全く同じ。上層スタンドの席数が少ないため収容は2万人止まりといったところか。ただこのレベルの収容人数で十分だと思う。代表戦を招致したいとか色々と上を見出したらキリがないけど、平均して2万人動員出来るクラブはJリーグにおいてはもう強豪だもんね。ちょっと残念なのは屋根がぶつ切りな構造になっていること。四方の屋根がそれぞれ独立していてやや突貫工事感は否めなかった。





すぐに課題になりそうなのは芝の生育。09年の大分を思い出してしまうくらいに酷かった。ちょっとプロの興行をやっていいレベルじゃなかったね。全体的に芝が根付いていなかったけど、南側のアウェイスタンドの陰になる部分が特に酷かったのでここは日照時間がまあまあ確保出来るこの時期でこの状態だと改善は急務だね。


日照時間の少ないロンドンではこんな設備を使って芝を生育していたので、長崎も必要かもね。とにかくケガ人が出ていないことだけを祈るよ。





事前情報を見る限りスタグルは期待出来なさそうだったので、唯一楽しみにしていたのがスタジアム内醸造ビール。これもおそらくスパーズの新スタジアムを視察して参考にしたんだろうけど、一番気になっていたのはどこが作っているのかということ。どうやらジャパネットの子会社がやっているらしく、おそらく目玉になるであろうヴィ・ビールを飲んだけどぶっちゃけ全然うまくない。スパーズのスタジアムではロンドンのほとんどのパブで繋がっているビーバータウンがやっているし、エスコンではもはやクラフトビールメーカーの域を飛び越えてるヤッホーがやっている。そしてどっちもめちゃくちゃ美味い。もちろんこれから改善していくんだろうけど、これでは目玉にはならないよ。


前日の夜は思案橋のバーで色々と新スタジアムやジャパネットの話を聞かせてもらった。色々と見たり聞いたりしているうちにこのスタジアムシティが本当に成功するためにはどれだけジャパネット色を消せるかにかかっているんじゃないかなと思った。事実かどうかは知らないけどバーのマスター曰く、ホテルの開業が遅れているのは従業員が集まっていないかららしい。ホテルも自社運営、モールも自社運営はさすがに無理じゃないかな。着想からわずか7年でここまでの実現にこぎつける旭人社長の手腕は本当に素晴らしいと思う。ただ餅は餅屋、ジャパネットが美味いビールを作れるとはどうしても思えないし、作る必要もないと思う。



新幹線の駅から徒歩10分。徒歩ルートは2本、路面電車もバスもあるから歩道もあまり混雑しない。トータルで見てこんな素晴らしい環境ないと思う。だからこそ色々なところがこれからこのスタジアムシティを参考にすると思うけど、これは長崎とジャパネットのような特殊な例であって参考にはならないんじゃないかな。それくらいにインパクトがあった。こけら落としにも関わらずシンプルな演出でこけら落とし感は全くなかった。全席完売とは言いながら、30席単位くらいで空席になっているところは1ヶ所ではなかった。ここまで環境が揃ってチケットが争奪戦にならない長崎の県民性もかなりシビアだなと思ったけど、あとはチームが強くなるしなかないのかな。これからどう改善していくのか本当に注目だね。







まだ試合には触れないよ。何せしょぼかったからね。前日は軍艦島に行った。台風接近で天候が心配だったけど、運良く上陸出来た。廃墟はロマンがくすぐられるけど、あんな巨大な廃墟は他にはないもんね。一見の価値はあると思う。






さて、試合。前節良い試合をしたと思ったらあっという間に腑抜けた姿をさらして、本当にがっかりなチームだよ。チームをまとめる精神的な支柱になれる人材もいなければ、若手は好き勝手に感情のままに暴れてるし、本当にがっかり。残り4試合で勝ち点5差。普通なら生き残れるよ。でも試合を観ていて何かもうどうでもいいなと思っちゃったよ。どこのリーグだろうが、チームがまとまって戦略的に戦えるチームを見る方が楽しいだろうなと思うよ。一度落ちて叩き直せ的な話ではなくて。クラブとしてもチームとしても長崎との差を見せつけられて、もう上を目指すだけが答えじゃないんだろうなと冷静に思ったよ。


藤枝相手にうまくやれたローブロックで試合に入って失点まではうまくやれてた。明確に長崎に持たせることが出来た。ただ誤算だったのは長崎のビルドアップが思ってたより拙いから大分の選手たちがもっとやれるのではという要らない欲を持っちゃったところなんだろうなと思う。ミスは仕方ないし絶対に出るもの。でもキョンゴンのミスは求められていないことをやろうとして出たミスなので、とうてい受け入れられるものではない。今シーズンはゴールキーパーに苦労したシーズンだった。開幕戦のスタメンを勝ち取った西川幸之介がその試合に出られなかったところからこの負の連鎖は始まっていたのかもしれないね。結果論になるけど高い位置からプレスにいけば長崎はポロポロとロストしたと思うからニッパツの試合のような展開に持ち込めたと思うけど、まあ結果論だ。



ポール・ポグバにしか見えなかった長崎の6番。


秋田も行こうかなと思っていたけどまた今後でいいかと思い直した。今シーズンの現地は最終節の仙台のみ。その試合までには残留を決めておいてほしい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« これが相性というものか(33... | トップ | リスクヘッジのためのロング... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マッチレポート24'」カテゴリの最新記事