Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

久しぶりのゴールも連敗脱出ならず(11節浦和戦)

2021-04-26 11:55:04 | マッチレポート21'
単身赴任、土日休みじゃなくなる等、個人的には4月から環境が激変なんだけど、今日から5連休のため昨日の夜に仕事終わりそのまま東京に帰ってきた。昨日家を出る時は大分が勝って新幹線の中でビール飲みながら観られたら最高だななんて思ってたんだけど、クソみたいな何とか宣言のおかげでビールは販売中止になってるわ、肝心の試合は痛恨の逆転負けだわ、本当にオレなんか悪いことしましたかね、神様?


ということで新幹線の中でも、昨晩の帰宅後も観る気力はなく先ほど気持ちを奮い起こして90分観た。色々と事前情報も入ってから観たので、もっと力尽きる形で逆転を喫したのかと思っていたけど、そうでもなかった。試合全体としては良かったし。双方の力量的にドローが妥当なゲームだったと思う。ただ結果として負けてしまってこれで7連敗なわけだけど、ドローが妥当だと思う試合内容を勝ち点に結びつけられないところを冷静に分析しないとなかなかこの苦境からは抜け出せない。贔屓目抜きで見て降格するチームの試合には見えないし、一方で早く結果に結びつけないと内側から崩れ落ち始めてしまうのも歴史上何度も目にしてきた。まだ大丈夫だと思ってはいるけど、時間はあるようでない。


この試合最も良かったのはディフェンスの部分。球際に厳しくかつ連動した意図ある守備で高い位置でのボール奪取が数多くあった。特に也真人の2点目に繋がったディフェンスは本当に素晴らしい。コーナー奥まで押し込んでボールを蹴らせて楽々回収。相手の陣形が整う前に素早く縦パス2本でこじ開けた。気持ちを入れたが故のアグレッシブな守備だったのか、そういうスカウティングだったのかは分からないけど、今のこの泥沼状況から脱するにはこれくらいの水準の強度を常に求めたいし、これくらいやった上で試合のバランスを崩さずにやらなければ勝ち点をくれないのがJ1だと思う。


攻撃面でも日に日に改善してきている。9分、10分、11分、11分と立て続けにいい形を作った時間帯はやっと仕上がってきたなという印象。9分の三竿から香川へパスコースを確保しつつ、中の斜め方向へ鋭いパス、成豪スルー→伊佐落とし→成豪スペースへ走り出すは緩急の急の部分を見事に体現していたし、それを見せた直後に今度は逆サイドで小出→也真人の裏へのパスと相手に的を絞らせない形がどんどん出来ている。あとは本来はそこに期待するような試合展開は望んでいないわけだけど、長沢のパワープレー時の威力が分かりやすいほどによく分かった。浦和もけっこう走って目一杯だったと思うけど、その時間帯にあの高さで競られることの嫌らしさはやっぱり脅威だよ。徹底した地上戦へのこだわりも理解するけど、2分間回して1回の攻撃に繋げられるか分からないよりもチャンスを量産した後半ATの効率の良さを比べたらどちらがいいかは考えるまでもない。長沢という武器を手に入れた今、それを使わない手はない。


先発GKがポープになった。個人的にはずっと言い続けてきたけど、このタイミング以外になかったと思う。結果的には3失点となったわけだけど、ここから数試合はチャンスが与えられると思うからポープには自分の価値を証明するプレーを見せてほしい。高木とポープのプレースタイルの違いが明確に出たのが67分のシーン。刀根が武藤に裏を取られそこへ山なりのパスが出てきたところで高木であれば前に出てきて武藤より先に触ろうとしたと思うが、ポープはゴールラインから離れない選択をする。結果的に武藤のシュートがヒットしなかったので、事なきを得たわけだけど、どちらが正しいのかは分からない。ただここ1年くらいの高木はああいうシーンでことごとくボールに触れずにゴールをガラ空きにしてきたので先発から外すべきと言ってきた。繰り返すけど、どちらがいいかは分からない。結果で判断すべき。


達也は浦和での初ゴールおめでとう。ゴール後の振る舞いも、ヒーローインタビューも我々に配慮したと思われる言動で素晴らしかったと思う。ここまでは思い描いていたような出場機会を得られていないと思うけど、ここからはどんどん決定的な仕事していきや。我々が残留を争うチームに対しては特に頼むよ。


ルヴァンカップとはいえ、連敗中の連戦ほどつらいものはない。北斗と小林裕紀の疲労蓄積が特に心配。水曜日はまたアウェイだし、2人については帯同させずに休ませたいけど、選手層がそうはさせてくれないのかね。エンリケ・トレヴィザンとペレイラの1日も早い戦力化が待たれる。可能性のあるルヴァンカップも狙いに行きたいところだけど、リーグ戦はいよいよ正念場の清水→湘南との直接対決連戦。ここで負けるようなことになれば、いよいよ降格も現実味を帯びてくる。逆にここで一気に上昇気流に乗せたいわけでこの敗戦を引きずっているわけにはいかない。まずはゴール(それも2つ)が取れたことをポジティブに捉えて、次に切り替えよう。
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