Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

本当の危機感を見せてくれ(10節柏戦)

2021-04-17 23:24:07 | マッチレポート21'
6連敗、4試合連続ノーゴール、それでもまだ大丈夫だと思ってる。でもその根拠は選手たちからまだ本当の危機感が見えないからというのはちょっとばかし寂しいぜ。


ここまでの5試合の対戦相手と比較するとやはり柏はグッとレベルが低かったし、ここが勝負という見立ては間違っていなかった。だからこそこの試合が取れなかったのは本当に痛い。神戸戦の後に選手たちだけでミーティングをしたというけど、本当に選手たちは自ら危機感を感じている?申し訳ないけど自分にはそうは見えない。1試合に1点取れないチームが失点しまうことがどれくらい大きな影響かは誰にでも簡単に分かるはず。PKを取られてしまったことは仕方ない。でもスタートに全神経を集中してこぼれ球を拾いにいかないというのはどう考えてもまだ危機感を持ってないとしか思えない。誰とは言わないけど、左利きの外国籍CBが今週チームに合流して最も危機感を感じないといけないのはあなたじゃないのか。やれることをやってないチームに対して「もうダメだ」と言って切り捨ててしまうほど自分の目は腐ってはいない。走れ、戦え、勇気を持て。やれることはまだたくさんある。


精神面から入ってしまったけど、冷静にチームを見ないといけないなとも思っている。ケガやコンディション不良なのか、ベンチメンバー特に攻撃的な選手の枚数が薄くて驚いてしまった。前3枚の交代カードとしては伊佐だけ。その伊佐をハーフタイムで出してしまったため、ラストの勝負どころでチームとして交代でエネルギーを持続させることが出来なかったんじゃないかな。もうヘロヘロだった柏。フレッシュなカードで叩き潰しにいきたかった。髙澤がケガしてたんじゃなきゃいいけど。今日ベンチ入りしなかった新太と藤本はケガかもしくはコンディション不良なのかな。昨シーズンはあれほどダブつき感があった前線の選手だけど、今シーズンは負傷者の多さも重なり一転して駒不足感が否めない。野村の復帰が待たれるところだけど、取り急ぎ小塚には声かけておこう。


高木はやはりもうスタメンから外すべきと思う。去年の5連敗時も高木からキョンゴンに代えて2試合目に結果が出たわけで、効果もある程度は期待が出来ることは証明済みだ。前節名古屋戦の敗戦のポイントは1失点目から2失点目の間に盛り返せなかったことと書いたけど、高木自身もインスタでその部分に触れていてちょっとは期待していたんだけど... 高木は今日はPKを止めてGKとしては素晴らしいプレーだったと思う。でもそのこぼれ球を押し込まれて、ましてや走り出してもいない選手がいて、失点直後に映し出された高木はうつろな表情で、「あ、これはもう無理だな」と感じたよ。もうあそこは三竿(あ、言っちゃった)をぶん殴るくらいの気持ちを見せてもいいはずだよ。前節感じたことが本気で、そして本当に危機感を感じているのなら。失点直後にキャプテンがあの表情だったら、誰がどうやってチームを生き返らせるんだよ。そのすぐ後のFKでも中途半端に飛び出してまたゴールをガラ空きにしていたし。もしポープがプレー面で高木を脅かすレベルではないのだとしたら、それはもう哲平さんの責任。ポープがどれくらいやれるかは1年間間近で見てきて分かった上で再度獲得を決めたわけだから。GKを除く全てのポジションで色々な選手を試しながら最適解を探している。なぜその作業をGKだけ怠るのか。


この緊張感漂う状況で書くことでもないんだけど、試合終了のホイッスルと同時に今日の中継はすぐに伊佐のワンショットを映し続けていた。残酷だとは思うけど、今日の試合の文脈が分かっている人なら見たかったのは伊佐の姿。ちなみに前節、也真人が吉田豊に絡まれたシーンでもすぐに吉田豊の愚行のVTRが出てきて「お、成長してる」と思ったばかりだったので、これはホンモノかもしれない。もう15年近く大分戦の中継チームの質の低さに文句を言い続けてきたので、この成長ぶりには感慨もひとしお。というわけで伊佐。PKは仕方ない。厳しいコースにしっかりと蹴れていた。アレが入るか、ポストを叩くかは運みたいなもんだからさ。それよりも注文を付けたいのは今の伊佐からは恐さを全然感じないこと。成豪の決定機に繋がったいいパスもあったけど、基本的に後ろを向いたプレー、外に逃げて行くプレーばかりで恐さがないだけでなく見ていて面白さもワクワクもない。決してうまいわけではないし、ゴールをバンバン決めるわけでもないけど、大分サポーターをこれだけ引き込んできた伊佐の魅力はもっと違うところでしょう。PK失敗を取り返すという強い気概があるのなら、オレたちが大好きな泥臭くても一歩前に出る伊佐耕平が見たい。とある人が試合後にクラファンの伊佐Tシャツを購入していて猛烈に賛同したので、自分も買っちまいました。完全に予算オーバーですが、いいんです。「この想い、伊佐に届け!」なんて独善的なことは微塵も考えていなくて、これでトレーニングルームの環境がちょっとでも改善されれば伊佐のシュートがもう1mmだけでも鋭くなるかもしれない、そんな願いです。


まあね、おかしいと思ったんだよ。J1がこんなに楽々残留出来る場所なはずないってずっと思ってたのに2年間ですっかり忘れちまってたんだよな。本当だったら1つ勝っただけで泣くほど嬉しい(実際泣くんだけど)のがJ1なはずで、「まあ勝つよね」みたいなスカしたポジションじゃないでしょ、我々は。まずは誰一人として手を抜かず、勝つことだけに集中する。まずはそこから。あーだこーだ言うのはそれからでも遅くはない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする