Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ハマった負けパターン(23節鹿島戦)

2019-08-17 21:55:35 | マッチレポート19'
100%鹿島アントラーズの試合。ただそんなに悪い試合だったとも思わないんだけど、せっかく28千人も入った試合でご披露する内容の試合ではなかったなと。そこだけが唯一残念だった。


開幕戦の反省からしっかりと大分対策を立ててきた鹿島。ライン裏のスペースとSBが空けたスペースを広範囲にカバー出来るスピードのあるブエノが今季2試合目の先発。我々の最終ラインでのボール回しには一切食い付かないため単発で阿道が動き出してもブエノのスピードでほぼパーフェクトに止められた。もうこれだけで我々には攻め手がなくなってしまった。


今週加入が発表されたばかりの小林裕紀がいきなりボランチで先発。新戦力はとりあえず使っておくという考え方にはおおむね賛成なんだけど、小林の起用が固い試合展開を呼び込む要因の一つになってしまったなという印象。基礎技術の高さは分かったものの、「The無難」とも言うべき選択ばかりで「その先」の期待感はなかった。まあただそこはチーム合流数日だし、仕方がないとは思ってたんだけど、途中投入の長谷川があのレオ・シルバからボール奪取したシーンを見た瞬間にこの起用(小林の先発)が今日の敗戦の大きな要因の一つだったなと考え直した。長谷川は使って育てたい。長谷川にはそれだけの魅力がある。片野坂さんには次節からは冷静な選手選考を求めます。


一方で同じ新戦力の嶋田慎太郎は仕掛ける魅力を見せてくれた。この試合の大分の最初のシュートに繋がる前の斜めに侵入していくドリブルは期待感がかなりあったし、それ以外でも右サイドで存在感を発揮した。ただ時間の経過とともに球離れの悪さを露呈していたことも事実。「周りが嶋田を理解すること」と「嶋田が周りを理解すること」でそこは改善していってほしい。


相手のストロングポイントをしっかりと抑えて試合を殺した上で、要所で「個」を投入して1点だけ取る。あとは深く自陣に引き込んだ上で相手の攻撃を受け止め切る。もうぐぅの音も出ないほどの鹿島のゲーム。名古新太郎、小池裕太、相馬勇紀といえば今シーズン新卒の特A級ばかりだよ。関東大学サッカーを見続けている者からすれば「これは反則」とこぼしたくなる。左右を問わずあの位置で相馬が受けて中に仕掛けて決めるシーンを何度も何度も見てきた。三竿と相馬が1対1の状況で小池のロングフィードが通った時点でもう失点は覚悟した。新卒で1人、海外から1人、J1クラブからの移籍で1人と様々なルートからこれだけの選手を集められるクラブは強いよ。これでベンチに上田綺世が控えてるんだから。FC東京の失速を既定路線とすると結局優勝するのは鹿島なんじゃないかな。


これで4戦勝利なし。「こりゃダメだ」という内容の試合がないだけに悩ましいところだけど、今のやり方をやり続ける以外に道はない。広島戦が終わればあとは下位クラブとの対戦が続く。そこで勝ち点が稼げるように苦しくても今はブラッシュアップの日々だ。
コメント (2)
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