Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

心穏やかなサッカー観戦の週末

2018-11-25 13:02:28 | トリニータ
トリニータの自動昇格のおかげで11月に優雅な気持ちで大好きなサッカー観戦に明け暮れられるという幸せ。改めて本当にありがとう。





3連休初日は例年通り地域CLの観戦にゼットエーオリプリ(市原)へ。決勝ラウンドが3年連続で市原開催となった3年目。結局毎年来てますな。今年は初めて電車で行ったんだけど、五井駅からスタジアムまでどうやって行こう(徒歩だと約30分)かと思案してたところ、うまくタクシーに同乗させていただくことが出来た。乗るやいなや多分FC刈谷サポと思われる女性が「オリリまで」と行き先を告げた時には吹き出しそうになったけど、せっかく同乗させていただいたので助手席で咳き込みながら誤摩化しましたよ。





第1試合はFC刈谷と鈴鹿アンリミテッド。水曜日の第1節で勝利している鈴鹿はこの試合勝てば昇格が決定。2年前にまさにこの市原の地で同県のライバル・ヴィアティン三重に競り負け悔しい思いをし、エガちゃんが所属した昨シーズンは東海リーグを勝ち上がるもCLでは1次ラウンドで敗退。まさに「三度目の正直」の強い思いでこの大会に臨んでいたであろうことは容易に想像がつく。刈谷サポはトロンボーンが2本来てて、オリジナリティ溢れるなかなかいい応援だった。



決勝点となった豪快なボレーを叩き込んだエフライン・リンタロウ。去年の1次ラウンドの時と比較すると体も厚みが増したような感じだし、何よりも存在感が圧倒的で一気に成長している印象だった。



和田昌裕ジュニアの和田篤紀。京都退団後の動向は知らなかったけど、鈴鹿で中心選手になってた。



そして決して喜ばしいことではない話題ですっかり有名人になってしまった藤井竜。この日はCKを頭で決めて貴重な先制点を奪う等大活躍。守備でもしっかりと最終ラインを統率。これはチームに欠かせない選手だなというのは1試合観ただけで分かった。助けれてくれた社長には感謝してもしきれないね。



これだけのタレントに象徴されるように鈴鹿は強かった。昇格に値するチームだったと思う。終盤の刈谷の猛攻も1点で凌いで見事に昇格を決めた。





苦しんだだけに喜びもひとしおでしょうな。来シーズンのJFL三重ダービーは激戦必至。注目ですな。


今季は関東リーグの栃木ウーヴァが地域リーグでは反則級の補強を行い、想像通りに関東リーグを圧勝で勝ち抜いた。9月に初めて観た時は岩政擁する東京ユナイテッドを全く相手にしない完勝で、これはもうJFLに認定昇格でいいんじゃないだろうかと思うくらいに強かった。それは冗談としても普通にやればCLも勝ち抜くだろうと思ってけど、結局1次ラウンドで敗戦。まあサッカーだから何が起こるかは分からないんだけど、地域リーグの難しいところは、来シーズンも今シーズンと同じだけの陣容を確保出来る保証が全くないことだ。それゆえに3年連続でこの舞台に戦える陣容で臨んできた鈴鹿のクラブ運営は素晴らしいと思った。三重と鈴鹿。どちらが先に「J」の舞台にたどり着くのか。注目だ。





第2試合は松江シティとJ.FC MIYAZAKI。





宮崎については正直かろうじて名前を知っているくらいで、まさかCLの決勝ラウンドまで勝ち上がってくるとは思っていなかった。昇格の先にあるJFLには既に昨シーズン昇格したテゲバジャーロとホンダロックと宮崎県のクラブが2つもある宮崎県はもう数えるほどとなってしまった「J無し県」なわけだけど、J.FC MIYAZAKIのようなクラブがしっかりと勝ち上がってくるところを見ると、底上げをしようとはしてるんだろうね。宮崎は監督が与那城ジョージで、選手には黒津勝もいて、勝ち上がってきたのが納得なサッカーは展開していた。



対する松江も昨シーズンに続いてのCL。宮崎県同様に島根県も「J無し県」。県サッカー関係者の思いも強いものがあるんだろうね。



試合は2−1で松江が宮崎を振り切って最終節に自力での昇格を手繰り寄せた。もう何十試合も地域CLの試合を観てきたけど、サッカーとして面白い試合に巡り会うことは皆無と言っても過言ではないくらいに試合はつまらない。ただ毎年観に行きたくなるのはかかっているものがそれを遥かに凌ぐくらいに重たいから。だから自然とセットプレーの重要性が増す。この日の2試合で決まった6ゴール中5ゴールがセットプレーだった。


この記事をアップした頃には最後の1枠が刈谷か松江か決まっている頃だと思う。どちらのクラブにも頑張ってほしい。




連休中日の昨日は大学サッカーの最終節へ。この日は各会場の第1試合が2部、第2試合が1部という構成に。これは面白いなと思った。ちなみに自分が行った保土ヶ谷会場は昇格がかかっていたこともあったかと思うが、第1試合の2部の試合の方が圧倒的にお客さんが多かった。その第1試合は2位の立正大学と3位の日体大。勝ち点の差は3なので日体大も勝てば追いつくが、得失点差が14も離れているので、実質的には立正大の昇格は決まっていた。今シーズンは自らの体験として得失点差の重要性を実感したばかりだけど、ここでも同様のことが起きた。そして試合は意地を見せた日体大が3ゴールを奪い勝ち点では追いつくも、その得失点差で立正大が昇格を決めた。



日体大の平川元樹(札幌U−18 4年)と立正大の岡村大八(前橋育英 4年)は陸でも空でも迫力あるバトルを繰り返して、見応えがあった。



関戸裕希(前橋育英 4年)が決めた3点目の左足のゴールは本当に見事だった。意地の一撃と表現するのにふさわしい素晴らしい一振りだった。



現実的ではないと分かっていながらも勇敢にゴールを狙い続けた日体大の奮闘に試合後は拍手を送りました。





立正大は2部昇格からわずか2シーズンで同校初の1部昇格を決めた。「2部昇格からわずか2シーズンで1部昇格」というとまさに今シーズンのトリニータと同じわけだけど、偶然なことに2年前に鳥取でトリニータがJ2昇格を決めた前日に栃木総合で関東昇格戦で立正大が関東2部昇格を決めた試合を観てるんだよね。トリニータを見ていても2シーズンで2段階昇格って素晴らしいことだと思うわけだから同校史上初というおまけもついてくる立正大の1部昇格は快挙だと思うんだよね。昨シーズン桐生一の左サイドで輝きを放っていた田中宏武も1年から出場機会を掴んでるようだし、来シーズンの1部での活躍も楽しみだ。

ちなみその裏ではさんぺーの母校である神奈川大がまさかの県リーグ降格。さんぺーだけでなく現日本代表の伊藤純也も輩出している名門。その神奈川大は立正大が2部昇格を決めた2年前の最終節にあと残り1分で1部昇格というところまでこぎ着けていて最後の最後に東洋大にひっくり返されて昇格を逃している。あれから2年で1部へ上がる立正大と県リーグへ降格する神奈川大。これほどまでの明暗もなかなかない。それと昨日柏の降格が決まったわけだけど、その2年前の立正大が昇格を決めた関東昇格戦の第2試合で日大に破れ昇格を逃した産能大(来シーズン関東2部昇格)の監督をやっていたのが加藤望。今シーズン新潟の監督をやっていた鈴木監督もそうだけど、選手だけでなく監督たちが大学サッカーの現場でどんな仕事をしてるのかをもっとよく見た方がいいんじゃないかと思うよ。もちろん監督の力だけが全てではないけど、関東2部への昇格に失敗する監督に日本サッカーのトップディヴィジョンの降格争い真っ只中のクラブを託すのはギャンブルが過ぎる。





第2試合は既に降格の決まっている東京国際大と桐蔭横浜大。桐蔭の来季は鳥海芳樹(桐光学園 2年)と橘田健人(神村学園 2年)がゲームメイクする形になると思うけど、この新3年コンビはけっこう楽しみにしてる。



高さという絶対の武器でポイントになり続けた菅原圭介(ふじみ野高 4年)。見る度に高さを活かす術を覚えていくようでいい選手だったと思う。



twitterで「#哲平さんに推薦したいシリーズ」というハッシュタグで何人か大学サッカーからピックアップしてきたんだけど、明治の上夷克典(鹿児島城西 4年)は京都へ、中原輝(ルーテル学院 4年)は熊本へ、そして残るこの山下優人(青森山田 4年)だけが今のところまだ発表がない。もちろんプロ入りの意向があるかどうかも分からないんだけど、桐蔭はインカレの出場権がないので、実戦でのアピールの場はこれが最後。正確なキックと落ち着き、視野の広さ等いい選手だと思うんだけど、派手さがない分なかなか目に留まらないのかなと思う。



降格が決まってしまった東京国際大は部員数が430名ともしかすると日本で一番でかいサッカー部かもしれない。そんな学校でも長くは1部に留まれない競争。本当に厳しいなと思う。降格はしてしまったけど、東京国際大はタレントも多く来シーズンも注目してる。大分U−18コンビも4年生になるし、ピーター宇高もそろそろ本格化してほしい。そして今シーズンの後期から一気に出場機会を増やした伊能玲生(瀬戸内高 2年)にも注目してる。



この影の長さが冬の到来を告げておりますなぁ。帰り道は最終節後ということもあって何となくしんみりとした気持ちに。



そして最後に帰宅前に横河電機グラウンドでT1リーグ最終節を観た。今年引っ越しをしたことで一気に身近になった東京武蔵野シティ。特にU−18はカウントしてみたら今シーズン13試合観戦していて何と大分トリニータのトップチーム(12試合)を超えて一番の観戦数だった。そんなチームだっただけに最終節はちょっと気持ちを入れながら観てた。今シーズンのT1リーグは空前の大混戦となっていて、武蔵野もほんの3節ほど前まで優勝の可能性を残していたにも関わらず、最終節を前にして残留をかける状況となってしまった。結果は関東一の10番のゴラッソに沈む形で敗戦となってしまったけれども、他力本願ながら出来れば来季もT1に残れるといいね。本当にたくさん楽しませてもらったので、このチームがこれで最後というのは寂しい。試合がない練習の日にグラウンドを通りかかると姿が見えなくても、「あ、渥美くんのコーチングだな」って分かるくらいに特徴的なハスキーボイスがもうこのグラウンドでは聞けないのかと思うと本当に寂しい。グラウンドの関係で公式戦はほとんどが19時キックオフで自分の技術では写真がうまく撮れなかった。来シーズンまでには何とか撮れるようにしたいなと一つ目標が出来ました。最後の引退セレモニーは感極まるものがあって、本当に素晴らしかった。それとこの年代にとって女子が観にきてくれることがどれくらい大事なのかということを再認識した大盛況のT1最終節でした。



ということでサッカー観戦的には大満足の3連休。今朝はスパーズが完勝で無敗のチェルシーに土をつけたし、言うことなし。ラストはJ1参入POで締めますかね。スタジアム的にはNACKに上がってきてほしいけど、町田を抑えてくれた直人を猛烈に応援しようと思う。
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