Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ACLまであと4つ(天皇杯3回戦新潟戦)

2013-10-13 23:15:49 | マッチレポート13’
とりあえずビッグスワンのある新潟市中央区を飛び地として大分県に編入させる署名活動を真剣に検討する必要があるレベル。で、ビッグスワンを準ホームにして、どうしても勝ちたい試合だけ開催。この相性の良さはちょっとした異常事態。

まずは後藤、プロ初ゴールおめでとう!







ゴール自体は半分以上がモリシのゴールだと思うけど、それ以外のシーンでもよく動き回って新潟DF陣をかく乱してた。動き出しとかだけ見ると、もしかすると大分の中で一番FWっぽいかもしれないね。






サポーターたちからいじられる後藤を見て、ニヤニヤする先輩たち。

来季の契約のことを考えてもこのアピールは後藤自身にとっても重要だったはず。残り試合でもバンバンアピールしちゃえ!


その後藤と交代になった西だけど、彼にとっても今季一番の出来だったことは記しておきたい。前半の30分頃だったと思うけど、右サイドをえぐって相手CBの前に入ってPAに侵入。後ろから倒されるような形になったけど、笛はならず。ここからの西が最高だった。そのすぐ後に新潟が攻め込む場面で最後方までディフェンスに戻って相手をショルダーチャージでなぎ倒す(これは正当なチャージ)。で、そのまま転がってアウトしたボールまで新潟CKと判定されたもんだから、もうブチ切れ。前田主審に執拗に文句を言って、イエローをもらっちゃう。あんまりあんなに感情をむき出しにする西を見たことがない。


これは前半終了時にさらに前田主審に文句を言って、引きあげる際にまだ納得いってない表情の西。


で、これがその西の視線の先でキャプテンが「アイツの気持ちも分かって下さいよ」的なフォローをしてるシーン。

後半に入ってからもちょっと感情的になってるのか、相手からプレッシャーを受けて下がっても絶対にボールをはたかないで、ドリブルし続けた。相手DF2枚の間を強引に割って入るゴリゴリした西らしいドリブルもあったし、相手のバックパスをかっさらった決定機は決めときたかった。いや、ホントこういう西が見たかったんだよ。西は前を向いてナンボ。


今日の個人的なMOMはタメとジョンハン。

まずはジョンハン。今日はスタートから4バックだったわけだけど、右SB(この時点で本業じゃない)から始まって、木村の交代に伴って右SHに1列上がる。さらに児玉の交代に伴って左SBにまた下がると、完全に「都合のいい男」状態。木村と右サイドで縦ユニットを形成してる時のディフェンスはヒヤヒヤもんだったりもしたけど、120分通して戦い続けてた。これだけポジションを動かされ続けても起用されるということはそれだけ田坂さんの信頼が厚い証拠。もう下半身がプルプルしてたはずなのに、田中達也の仕掛けに必死に対応してる姿は感動もんだった。


延長後半が始まる前。ほとんどの選手がベンチ前で給水してるのに、休憩もそこそこに一人左SBのポジションに向かうジョンハン。「都合のいい男」でFor the teamに徹してくれるのも嬉しいけど、ジョンハンにはやっぱりFWで勝負してほしいと思うのは自分だけだろうか。


そしてタメ





今日の運動量は圧巻だった。最後の最後までホントによく走った。ゴール前にもどんどん進出してったし、何よりも仕掛ける姿勢を常に持っていたのが良かった。少し長めにボールを出して、相手との競争で前に体をねじ込むプレーが最近多い。アレ、見てる方も熱くなるし好きだぜ。


試合終了の笛が鳴ると、誰よりも先にぶっ倒れたタメ。しばらく立ち上がれなかったね。


田坂さんにお願い。今季の残り試合はタメをボランチに固定してください。2列目でもいいです。とにかく絶対に使ってください。

強化部にお願い。タメと来年も一緒に戦わせて。




トリニータの試合で延長になったのを観たのって初めてかもしれない。


スパイクが脱げて「ちょっと待って」って言ってる後藤の上からスローインしちゃう辻尾。


ビジョンに流れる天皇杯のプロモーションビデオを観る阪田とタメ。


3試合で勝ち点7を持ち返った辻尾軍団。今季のトリニータの成績を考えれば、驚異的な数字。そんな辻尾軍団のメンバーにこそ言ってほしいセリフがある。「このチームが降格する意味が分からない」(byチョン・テセ) 本日も大勢でのご来場を本当にありがとうございました。






前述した4人の他にも今日はキャプテンも圭介も良かった。でも16試合も勝ちがないリーグ戦と何が変わったのかは正直よく分からない。今日良かったなと思ったのは、ボールをロストした後に素早く切り替えてすぐに相手陣内でボールを奪い返したシーンが後半だけで4つ(土岐田2、西1、タメ1)もあったこと。そのいずれもチャンスに繋がったし、チーム全体にリズム感が生まれてたように見えた。でもそれ以外では戦術的に大きく変わったこともなかったし、一人一人が局面で戦ってたからくらいしか言えない。結局のところ、降格のプレッシャーから解き放たれたことが最大の要因なのかなとも思う。それだけ選手たちにのしかかってたプレッシャーは相当なものだったんだろうし、若手を中心にいま躍動してる姿を見ると、「それを早くやっとけよ」とはとても言う気になれない。手遅れなのは百も承知で、残り少ない試合でこういうサッカーを見せ続けてほしいと思う。


リーグ戦で1勝しか出来なくても、あと4つ勝てばACLに行ける。それが天皇杯。行けるところまで行って、楽しませてほしい。ベスト16はどこと当たるか分からないけど、もう今季は諦めてた遠征っぽいとこに当たってくれないかな。札幌行きたかったけど、J2相手だと平日開催らしいから、そうなるとセレッソだな。また奈良行きたい!
コメント (4)
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