Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

記者目線を疑似体験

2013-06-23 01:19:09 | トリニータ
今日はヴェルディの「ソーシャルメディアチケット」なる企画に乗っかって、味スタでヴェルディ-栃木を観てきた。「ソーシャルメディアチケット」とは何ぞやと言うと、「記者席」で試合が観られますよってことです、簡単に言えば。ついでに内部も覗かせてあげるよ的なおまけも有りで。2週間ほど前に発表になって、先着10名になってたからその日の夜に空いてたら申し込んでみようかなくらいの気持ちだったけど、あっさり購入出来た。ちなみに今日行ったら全部で8名しかおらず、どうやら完売しなかった模様。チケットは1枚5千円。これを高いと思うか、安いと思うかは完全に価値観の問題だけど、個人的には安いと感じた。結果的に試合も面白くて満足したし、純粋なチケット代2千円を引いたら、差額は3千円だもんね。




基本的にメディア関係の人が受ける待遇と同じ扱いをしてくれるので、こんなメディアガイドとか、メンバー表、ハーフタイムのコメントシート、最後には公式記録もちゃんとくれる。特に手書きで書かれたハーフタイムのコメントシートは臨場感があって良かった。


こんなところから入っていく。


記者席の全体感はこんな感じ。あとの試合写真でも分かるけど、思ってたよりは低い位置にあった。もっと俯瞰出来る高い位置にあるのかなと勝手に思ってた。前から2ブロック目くらい。だけどやっぱり見やすかった。味スタのゴール裏は試合を観ることについては絶望的だけど、場所によってはいいところもあるんだね。

記者席といっても、記者さんだけが座ってるわけではなく、他クラブのスカウティングも堂々と事前に申し入れをしてきてるみたい。今日確認出来たのは、町田の秋田監督と川崎の菊池新吉GKコーチ。どっちもヴェルディOBだけど、今は2人とも違うカテゴリーなのに何しに来てたんだろう。あとは代理人とか、川本治さんも来てたな。


記者席はもちろんデスク付き。


試合はかなりの打ち合いになって、最終的には3-3のドロー。失点が少ないチーム同士の対戦だっただけに少々意外な結果。決定的な場面でのDFのスリップだったり、信じられないようなオウンゴールがあったりとあんまりお目にかかれないゴールシーンも多かった。


ポイントだったと思うのは、ヴェルディが前節から最終ラインの3人を総替えしてきたこと。ケガから復帰したての刀根とキローラン木鈴、さらにシーズン前の讃岐とのTMで一悶着起こしてしまったペ・デウォンが初先発。栃木の1点目となったオウンゴール、キローラン→福井という単純な選手交代、そして何よりも終始最終ラインが不安定だったことを考えるとこの采配は失敗だったと言わざるを得ないと思う。三浦監督は試合後の会見で、「刺激を与えるタイミングだった」というようなことを言ってたけど、いきなりやり過ぎだったかもね。今回この企画をお世話してくれたヴェルディのスタッフさんも「今日のメンバーはびっくり」って言ってたし。


ヴェルディサポ。


栃木サポ。


ピッチレポーターの高木聖佳さん。


アディショナルタイムの表記もガガミラノ風。見にくいよ。


一方の松田監督。不運な失点とセットプレーで2点あったビハインドを一度は逆転した手腕はやはりさすが。




特に途中投入したルーキーの湯澤選手が逆転ゴールを決めた時は、「監督の差」という言葉が脳裏をよぎったほどだった。ちょっと面白いシーンがあった。栃木が逆転をしてあとは時計を回すだけという局面で、三都主がどこかを痛めて(多分痛くないと思うけど)倒れた。その時に治療に向かうメディカルスタッフと三都主の起き上がるタイミングがうまく合わなくて、治療する前に三都主がピッチから出されてしまい、うまく時計を回すことが出来なかった。このやり取りを見た松田監督は戻ってきたメディカルスタッフにかなり厳しく怒鳴りつけてた。監督がスタッフに怒鳴ってるシーンとかあんまお見かけしないし、この数分後に同点にされたことを考えると、松田監督は悔しかったろうね。




で、最後に今回一番楽しみにしてた監督会見。会見中の写真もアップしていいものかと思って、何枚も撮ってたけど、監督が写ってるもののアップはダメということでちょっと残念。しかしなかなか味わうことの出来ない類の緊迫感でいい経験だった。


理論派で学者タイプの松田監督と、感覚的で芸術家タイプの三浦監督と、対照的で面白かった。一つ一つの言葉が分かりやすい松田監督に対して、三浦監督の言葉はスッと頭に入ってくる感じじゃない。でも高原についてコメントを求められた時の話はズドーンと頭を直撃するような表現でグッと引き込まれるといった具合かな。監督のコメントを試合直後に生で聞いてみると試合の感じ方も全然違うなと感じた。


ということで総合的に評価して、とてもいい企画だったと思う。やったことがないことをしてみたいというタイプの企画なので、また行ってみたいとは思わないけど、一度は行く価値があると思う。冒頭の繰り返しになるけど、5千円は決して高くない。ちなみ参加者8名は全員男性。やっぱり女性は参加しにくいもんなんだろうか。今後のご参考のために付言しておくと、我々のお世話をしてくれたヴェルディのスタッフさんは、くっそ男前の人でした。それだけで行く価値あるくらいに。他のクラブで同様の企画をしてるのはちょっと聞いたことがないし、運営側は人を取られてしまって大変かとは思うけど、とてもいい企画だと思うので、どんどん追随するクラブが出てきてほしいと思う。

ヴェルディのスタッフさん、お世話になりました。とてもいい経験でした。ありがとうございました。
コメント
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