2008年、GMがトヨタの傘下に!?

 アメリカ合衆国の非営利団体、コンシューマーズ・ユニオンが発行するコンシューマー・リポート誌4月号は自動車市場を特集し、2006年のジャンル別推奨車ランキングの全10部門で日本車が首位を獲得したと報じた。

小型セダン部門・・・・・・シビック(ホンダ)
トラック部門・・・・・・リッジライン(ホンダ / 3.5L V6+5速AT+4WD+モノコックボディ+4輪独立の5座 / 日本国内未発売)
ミニバン部門・・・・・・オデッセイ(ホンダ)
高級セダン部門・・・・・・アキュラTLタイプ(ホンダ / 国内名:インスパイア)
ファミリーセダン・・・・・・アコード(ホンダ)
中型SUV部門・・・・・・ハイランダーのハイブリッド車(トヨタ)
環境配慮型自動車部門・・・・・・プリウス(トヨタ)
小型SUV部門・・・・・・フォレスター(スバル)
最も運転が楽しい車部門・・・・・・インプレッサWRX STi(スバル)
ラグジュアリーセダン部門・・・・・・インフィニティM35(日産)

 確かに10部門制覇だ!こうして見るとアメリカン人って、ホント、ホンダが好きなんだなって思う。アメリカ人が好きになりそうなクルマをホンダが作ったということなんだけどね。ただ、郷秋<Gauche>的にはいかにもヨーロッパ的合理主義のカタマリみたいな初代シビックの印象が強烈なだけに、アメリカでホンダが大うけだという報道を何度聞いてもピント来ないけど。

 それはそうと、ホンダの5部門制覇に対してトヨタとスバルが2部門、それに対して日産が僅かに1部門獲得だ。スバルが2部門制覇は意外だな。だいたいがだ、インプレッサWRX STiの運転が楽しいって思うアメリカ人がいることが俄かに信じられない。そもそも「へ~っ、WRX STiってアメリカに輸出されていたんだ」って感じだもんね。日産もV字復活なんていう割にはこれぞという「いいクルマ」がないが故の結果か。

 いずれにせよ、この手のランキングは商売としての成功(=収益)とは余り関係ないから(WRX STiが何十万台も売れる訳はない)トヨタがホンダの半分でも余り気にする必要はないけれど、問題はGMとフォードが日本車にまったく歯が立たないということだな。

 不調に陥った日産がルノーの軍門に下ったように、2008年にはトヨタの傘下に、フォードがホンダの傘下に入るという話を「悪い冗談」だと笑っていられるのは今だけかも知れないぞ。アメリカ人が、ということだけれど。
 
今日の1枚は、すみよしの森を東西に抜ける小径。
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