山茱萸

「さんしゅゆ」と読みます。中国や朝鮮半島の原産で江戸時代に薬用として日本に移入された樹木です。めまいや滋養強壮、止血や解熱の薬効があるようですが、今では春の花、秋につける赤い実を楽しむために公園などに植えられることが多いようです。


 黄色い花をつける樹木にはミモザがありますが、山茱萸は春先に葉を出す前に木全体に花をつけます。このことから春黄金花(はるこがねばな)という別名があります。秋になると赤いグミのような実をつけ再び私たちの目を楽しませてくれることから秋珊瑚(あきさんご)の異名もあります。


 木全体が花で黄色くなり、まだ自然の色彩が乏しい時期に目を引きますが、近づいてみると一つのボールのように見えた花が実は小さな花が放射状に集まったものだということに気付かれることでしょう。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
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