成田空港でMD-11炎上

 本日6時50分頃、成田空港A滑走路に着陸中のFedEx 80便(MD-11F、乗員2名)が強風にあおられ横転、滑走路の中央付近で炎上した。消防隊員がコックピットから乗員2名を救出したが、死亡が確認された。死亡したモスリー機長、ピノ副操縦士には謹んで哀悼の意を表する。

 さて、この事故によりA滑走路(4000m)は閉鎖され、空港はB滑走路(2180m)のみで運用されているため、成田空港発着便に大きな影響が出ている。B滑走路で離着陸が可能なのは中・小型の近距離便のみで、747、777、340と云った大型・長距離便の離着陸が出来なくなっているのである(もう少し詳しく云えば、大型機でも燃料タンクがほぼ空の軽い状態だと着陸は出来るが、燃料満載の重たい状態だとB滑走路からの離陸が出来ない)。

 成田空港での航空死亡事故は1978年の開港以来初めてのことであるが、我が国の空の表玄関でありながら、開港以来30年以上もほとんど1本の滑走路で綱渡り状態の運行を続けている成田空港の欠陥が露呈される結果となったわけである。このままでは、着々と拡張を続ける羽田空港がその座を奪還するのも時間の問題に思えてならない。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、「竹林から桃源郷を望む図」。(撮影:すみよしの森
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