最後のシートにはセバスチャン・ブルデー

 引き受け手がいまだに見つからない、ということは、2009年開幕戦にマシンを並べることはほぼ絶望的なホンダのシートを除いて、唯一空席となっていたスクーデリア・トロロッソのシートにはセバスチャン・ブルデーが座ることが正式に発表された。

 2008年シーズンもスクーデリア・トロロッソで戦ったブルデーだが、チームメイトのセバスチャン・ベッテルが一度の優勝を含め35ポイント(第8位)を獲得したのに対してブルデーはわずかに4ポイント。いかにルーキーと云えども、特に後半戦戦闘力を増したSTR3を駆ってのリザルトとしてはいささか物足りないものがあるが、それでもトロロッソは、佐藤琢磨ではなくブルデーを選んだのである。

 今回の発表で、琢磨の2009年シーズンのF1参戦への望みは完全に絶たれてしまったことになる。琢磨自身は、ホームページ上で「僕のF1での活動が終わったとは到底思うことができない」とコメントしているようだが、状況を冷静に分析すれば、残念ながら事実を事実として受け入れる他はないだろ。

 仮に「元ホンダ」が開幕戦にマシンを並べることが可能となったとすれば、そこには二つの空席が存在することになるが、果たしてそれが琢磨にとって相応しいものであるかどうかはまた別の問題である。2009年は別のカテゴリのシートを探しながら、あるいは新たなチームが登場するかも知れない2010年に希望をつなぐことになるのか。しかし、F1の世界での2年と云うブランクはとてつもなく長い時間であることは、事実である。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、たわわに実った金柑(きんかん)。どうやら今年は金柑の当たり年のようで、あちらこちらで鈴なりの金柑を見かけます。郷秋<Gauche>は苦手ですが、これを丸ごと甘露煮にしたものを風邪の予防薬として食べたりしますね。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )