SONY VAIO Type Pのポインティングデバイスは・・・

 5万円を切る価格のミニ・ノートPCが流行っている。そんな中、SONYが満を持して送り出したのだType P。機能的にはミニ・ノートPCというカテゴリーに入るものだが、その大きさや価格は一味もふた味も違う。さすがSONY!と云うべきだろうな。(Type Pの詳細はこちらを参照いただきたい。)

 郷秋<Gauche>も大いに気になるType Pなのだが、取り分け注目すべきはポインティングデバイスにトッラクポインター(ソニーは「スティックポインター」と呼んでいる)を採用したこと。

 通常のPCではポインティングデバイスとしてマウスが使われているが、かつて支流であったボール式のマウスが、無重力の宇宙空間では使えないことからNASAの依頼によりIBMが開発したと云われているのがトッラクポインターである。ノートPCでの利用にも最適であることからIBMのThinkPad(PC部門売却後はLenovoが継承)に搭載されたが、他の多くのメーカーはトラックパッド(タッチパッド)を装備したため、主流になれないでいる。

 主流とはなれなかったトッラクポインターだが、郷秋<Gauche>はこれこそが最良・最高のポインティングデバイスであると信じている。トッラクポインターは場所を取らない(G-H-Bの三つのキーの間に6.5mmの突起があるだけである)、タイピング時に指のホームポジションを崩さずにポインター操作が可能である(ポインターを(画面上の矢印のことだ)を動かしたい方向にポインターの「頭」を押すだけ)、長い距離のポインター移動も思いのまま(ポインターの「頭」をその方向に押していれば限りなく移動する)など、実に優れているのだが、「慣れ」の壁が高かったのか厚かったのか、結局普及しないままであった。

 そころが、ここに来てVAIO Type Pへのトッラクポインター採用である。既に書いたようにトッラクポインターは場所を取らないのだ。Type Pは本体キーボード面の奥行が120mmしかない。どう考えてもトラックパッドを装備する場所がない。そんなこんなで、ソニーとしては止む無く採用したトッラクポインターなのかも知れないが、いまや風前の灯となっていたトッラクポインターがメジャーなメーカーで採用されたのは嬉しいことである。これを機会にトッラクポインターのメリットが再認識され、採用するメーカーが増えれば郷秋<Gauche>のFX(ノートPCの)の選択肢が増えることになるから大歓迎だぞ。


 これが世界で最も優れたポインティングデバイス、トッラクポインターだ。郷秋<Gauche>の愛器、IBM ThinkPad X31のものだが、郷秋<Gauche>としてはデスクトップのキーボードにもこれを搭載してもらいたいと思っている。マウスを動かすスペースも無いほどに資料が散乱した机の上でも使えるし、大体がだ、いちいちキーボードから手を離さなくても使えるんだから、こんな便利なものは無い。
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