唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
NikonのフルサイズDSLR開発は・・・
Nikon(ニコン)から、フルサイズの撮像素子を持ったDSLR、D3が登場したのが2007年11月。キヤノンからフルサイズ機EOS-1 Ds DIGITALが登場したのは2002年12月だが、当時のNikonのフラッグシップ、D1Xの撮像素子はAPS-C(23.6×15.8mm。Nikonはこのサイズの撮像素子を「DXフォーマット」と呼んでいる)サイズであった。
注:フルサイズとは、35mmフィルムと同サイズと言う意味だが、厳密に言えば、D3の撮像素子は36.0×23.9mmであり、縦方向が0.1mm短い。Nikonはこのサイズの撮像素子を「FXフォーマット」と呼んでいる。
D3登場前のNikonのフラッグシップ、D2Xは2005年2月に登場しているが、D2Xの撮像素子もAPS-Cサイズであり、Nikonはフルサイズの撮像素子を出さないのではないかなどと囁かれたりもしたものであるが、勿論この時期にもフルサイズの撮像素子を搭載したフラッグシップ機の開発が着々と進んでいたのであろう。
なぜ、こんなことを書いたかと言うと、NikonのDSLR専用レンズであるDX Nikkorに内蔵されているCPUには、D3登場前から、フルサイズ撮像素子を搭載したDSLRに装着した場合に、撮影サイズを自動的にDXフォーマットに切り替えることの出来るファームウェアが組み込まれていたからである。
Nikonは、2003年6月に最初のDX NikkorであるAF-S DX Zoom Nikkor ED 12-24mm F4G (IF)を世に送り出したときから、将来登場するであろうFXフォーマット機に装着した時のことを考えていた。つまり、5年後を見越した設計がなされていたわけである。
このことに気づいたのは、レンズメーカー、SIGMAから出された「お知らせ」によってであった。以下にその「お知らせ」を転載(抜粋)する。
弊社のニコン用レンズをご使用のお客様へ 2008.1.21
さて、下記弊社製品と、株式会社ニコンよりこのたび発売された「D3」との組み合わせにおきまして、「DX自動切り換え」に対応していない事が判明致しました。
下記の対象製品につきましては、無償にて対応ファームウェアへのアップグレードサービスを開始致します。
対象製品
10-20mm F4-5.6 EX DC HSM製造番号2160001より前の製品
不具合の内容
DCレンズ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMにおいて、ニコンD3を「DX自動切り換え」に設定していても、自動的にDXフォーマットに切り換わりません。
-----転載(抜粋)ここまで-----
Nikonは2002年の段階で、将来展開するFXフォーマットのことを考え、装着時に自動的にフォーマットの切り替えを可能とするファームウェアを組み込んだレンズを用意したが、「サードパーティ」であるSIGMAはそこまでの対応が出来なかったということなのだろ。果たしてNikonがSIGMAに対してファームウェアに関する情報を開示したのか、開示したとして、どこまで開示したのかは分からないけれど。
そんなこんなを考えると、Nikonはキヤノンのフルサイズ機EOS-1 Ds DIGITALの登場にも慌てることなく、時間をかけて最高のフルサイズ機の開発を進めていたということなのだろ。そして、満を持して送り出したのがD3。「出す以上は完璧に」という、「日本光学」時代からの伝統が受け継がれているのが、嬉しい。
D2の時には高速版が登場し、追って高画素版D2Xが登場している。それを考えると、夏前(北京オリンピック前)にはD3の高画素版も登場することだろう。中級機、入門機の動向も気になるところだけれど、D3の今後の展開にも要注目である。
今日の1枚は、我が家に生息しているSIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM。写っているボディはD40X。SIGMA 10-20mmは本家のAF-S 18-70mmとほぼ同じ大きさなのでD40Xに着けた時にも(きりぎり)大き過ぎず、広角系標準ズームとして実にぴったりのレンズであるが、チョイと重いのが玉に瑕。シリアルナンバーによれば、D3との組み合わせにおいて、「DX自動切り換え」に対応していない製品である。幸いSIGMAの本社が近いから、来週あたりに対応ファームウェアにバージョンアップしてもらってこよっと。D3買う予定は、ないけどね(^^;。
注:フルサイズとは、35mmフィルムと同サイズと言う意味だが、厳密に言えば、D3の撮像素子は36.0×23.9mmであり、縦方向が0.1mm短い。Nikonはこのサイズの撮像素子を「FXフォーマット」と呼んでいる。
D3登場前のNikonのフラッグシップ、D2Xは2005年2月に登場しているが、D2Xの撮像素子もAPS-Cサイズであり、Nikonはフルサイズの撮像素子を出さないのではないかなどと囁かれたりもしたものであるが、勿論この時期にもフルサイズの撮像素子を搭載したフラッグシップ機の開発が着々と進んでいたのであろう。
なぜ、こんなことを書いたかと言うと、NikonのDSLR専用レンズであるDX Nikkorに内蔵されているCPUには、D3登場前から、フルサイズ撮像素子を搭載したDSLRに装着した場合に、撮影サイズを自動的にDXフォーマットに切り替えることの出来るファームウェアが組み込まれていたからである。
Nikonは、2003年6月に最初のDX NikkorであるAF-S DX Zoom Nikkor ED 12-24mm F4G (IF)を世に送り出したときから、将来登場するであろうFXフォーマット機に装着した時のことを考えていた。つまり、5年後を見越した設計がなされていたわけである。
このことに気づいたのは、レンズメーカー、SIGMAから出された「お知らせ」によってであった。以下にその「お知らせ」を転載(抜粋)する。
弊社のニコン用レンズをご使用のお客様へ 2008.1.21
さて、下記弊社製品と、株式会社ニコンよりこのたび発売された「D3」との組み合わせにおきまして、「DX自動切り換え」に対応していない事が判明致しました。
下記の対象製品につきましては、無償にて対応ファームウェアへのアップグレードサービスを開始致します。
対象製品
10-20mm F4-5.6 EX DC HSM製造番号2160001より前の製品
不具合の内容
DCレンズ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSMにおいて、ニコンD3を「DX自動切り換え」に設定していても、自動的にDXフォーマットに切り換わりません。
-----転載(抜粋)ここまで-----
Nikonは2002年の段階で、将来展開するFXフォーマットのことを考え、装着時に自動的にフォーマットの切り替えを可能とするファームウェアを組み込んだレンズを用意したが、「サードパーティ」であるSIGMAはそこまでの対応が出来なかったということなのだろ。果たしてNikonがSIGMAに対してファームウェアに関する情報を開示したのか、開示したとして、どこまで開示したのかは分からないけれど。
そんなこんなを考えると、Nikonはキヤノンのフルサイズ機EOS-1 Ds DIGITALの登場にも慌てることなく、時間をかけて最高のフルサイズ機の開発を進めていたということなのだろ。そして、満を持して送り出したのがD3。「出す以上は完璧に」という、「日本光学」時代からの伝統が受け継がれているのが、嬉しい。
D2の時には高速版が登場し、追って高画素版D2Xが登場している。それを考えると、夏前(北京オリンピック前)にはD3の高画素版も登場することだろう。中級機、入門機の動向も気になるところだけれど、D3の今後の展開にも要注目である。
今日の1枚は、我が家に生息しているSIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM。写っているボディはD40X。SIGMA 10-20mmは本家のAF-S 18-70mmとほぼ同じ大きさなのでD40Xに着けた時にも(きりぎり)大き過ぎず、広角系標準ズームとして実にぴったりのレンズであるが、チョイと重いのが玉に瑕。シリアルナンバーによれば、D3との組み合わせにおいて、「DX自動切り換え」に対応していない製品である。幸いSIGMAの本社が近いから、来週あたりに対応ファームウェアにバージョンアップしてもらってこよっと。D3買う予定は、ないけどね(^^;。
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