次世代DVDはブルーレイで決まり?

 ソニー&パナソニック陣営が推進するブルーレイディスクと、東芝が開発・主導するHD DVDの一騎打ちとなっていた大容量の次世代DVDレコーダーだが、昨年の年末商戦(国内販売台数)において、ブルーレイディスク陣営が94.9%のシェアを獲得し圧勝したとのこと。

 ビデオ戦争と言えば、1970年代から20年近くにも及んだ「VHS対ベータマックス」が有名だが(他にも「LD対VHD」「8mmビデオ対VHS-C」等がある)、いずれも録画・再生する機械のデファクトスタンダード(事実上の標準規格)を競ったものだ。

 「ブルーレイディスク対HD DVD」にしても「VHS対ベータマックス」にしても、当然2つの規格に互換性はなく、ソフト(映画など)を供給する側の負担が大きいだけではなく、一般ユーザーも両規格の機器を購入しなければならないケースも出てくるなど、良いことはなにもない。今回の「ブルーレイディスク対HD DVD」について言えば、早めに決着が着きそうなことから、これから購入しようとしているユーザーにとっては混乱せずに済む事になる。

 競争のないところに良いものは生まれないと言うのは定説であるが、こと、規格に関しては、いくつもの規格が併在したのではいかにも不便なのである。例えばミリとインチ。例えばPCのUSB。このUSBに、AとBとCがあり、それぞれに互換性がなかったりしたら大混乱となる。まぁ、10年、20年の時を経れば、自ずと残るものと淘汰されるものが出てくるわけだが、その間のユーザーの不便たるや、考えただけでぞっとする。

 日本国内における、次世代DVD規格争いは、半ば決着が着いたように見えるが、これで事が収まるという保証はない。つまり、争いが収束したかに見えるのは日本国内においてのことであり、日本以外の各国においてどのような状況なのか、私たちはその詳細を知ることが出来ないからである。

 全世界的にも日本国内に近い状況であるようには思えるけれど、ソフト供給側の体制の問題もあるので、「日本の状況=世界の状況」と言い切る事が出来ないのが難しいところである。

 ところで、郷秋<Gauche>はテレビ、ビデオを、まず、見ない。だから、次世代DVDで、自宅で映画を見ようなどとは毛頭考えていない。郷秋<Gauche>が大容量の次世代DVDのデファクトスタンダード決定を待っているのは、ただただ撮影した写真のデータ保存のためである。だって、RAW+JPEGで撮ったら、そのデータ量は1日分で4GBにもなってしまうのだから。

 例によって記事本体とは何の関係もない今日の2枚は、昨日の続き、「新春の鎌倉(その3、最終回)」
 
お堂の屋根の四隅に吊るされた飾り。
これはなんと言ものなのでしょうか。(建長寺にて)

温暖な鎌倉の梅も、ようやくほころび始めたところでした。(円覚寺にて)
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