インド夜想曲(その1) 2015-05-14 23:40:25 | 本 『インド夜想曲』 アントニオ・タブッキ ☆☆☆☆☆ 通読という意味では、おそらく四、五度目の再読。ただし拾い読みは数限りなくしていて、もはや内容は私の脳に染みこんでしまっている、そんな本である。私が最初に読んだタブッキの小説であり、この作家の奥深い魅力にとりつかれていくきっかけとなった作品だ。だから本書に対する私の思い入れは格別で、アントニオ・タブッキという作家が私の中で別格的存在であるこ . . . 本文を読む