『ドラマ』 イエス ☆☆☆★
イエスが1980年に発表したアルバムだが、イエスの歴史の中では異色作と言っていいだろう。オリジナル・メンバーでありバンドの顔とも言えるヴォーカリストのジョン・アンダーソンと、前にも一度脱退歴のあるキーボードのリック・ウェイクマンが脱退し、かわりに「ラジオスターの悲劇」をヒットさせたバグルスの二人組がそのまますっぽり入るという、驚天動地の合体劇を見せた作品なので . . . 本文を読む
『Chris Botti In Boston』 Chris Botti ☆☆☆☆
アメリカ人のトランペッター、クリス・ボッティのライブ音源。スティングのバンドでトランペットを吹いていた人である。くぐもった情感のあるペットの音が特徴で、暑苦しくなく、ロマンティックかつクール。革新的な尖った音楽ではないが、心地良くリリカル、サテンのような肌ざわりのスムースジャズだ。スタジオ盤も何枚か持っている . . . 本文を読む
『Welcome』 松岡直也 ☆☆☆☆
これは松岡直也83年発表のライヴ音源で、六本木ピットインとモントルー・ジャズ・フェスティバルの演奏が収録されている。ついでにいうと冒頭とラストの2曲はスタジオ録音らしいが、メンバー紹介の声などが入っていていかにもライヴっぽい音になっている。最初聴いた時は全部ライヴだと信じて疑わなかった。松岡直也の大ファンでもない私はCD数枚ぐらいしか持たないが、その . . . 本文を読む
『愛のポルターガイスト』 小島麻由美 ☆☆☆☆
小島麻由美の5thアルバム。以前紹介した『さよならセシル』より私はこっちの方が好きなのだが、コジマユ・ファンの中では異端的な一枚なのか、現在では廃盤になっている。
全部聴いたわけじゃないけれども私が所有する他二枚のアルバムと比べた時の特徴は、サウンドが厚く作りこまれていて、全体の音に「重い」「濃い」といった印象があることだろう。『さよなら . . . 本文を読む
『パラダイス・シアター』 スティクス ☆☆☆★
アメリカのプログレ・ハードのバンド、スティクスが1987年に発表したアルバムで、大体においてこれが彼らの代表作とされている。要するに一番売れたということだ。
スティクスとは神話に出てくる「三途の川」のことだが、このバンド名からも分かるようにもともとはプログレッシヴ・ロック的な志向があり、ハードロックながらどこか耽美的な作風だった。イエスや . . . 本文を読む
『イン・ザ・フレッシュ』 ロジャー・ウォーターズ ☆☆☆☆☆
元ピンク・フロイドの頭脳、ロジャー・ウォーターズのライヴ。もともとCDで持っていて愛聴していたが、このたびめでたくDVDも購入した。実はピンク・フロイドの『Pulse』と一緒に買って見比べるという贅沢をしたのである。
音だけ聴くのと映像を見るのとではやはり印象が違う。ピンク・フロイドのステージはとにかく豪華絢爛で、スペクタク . . . 本文を読む
『U.K.』 U.K. ☆☆☆☆
日本では「憂国の四士」という新撰組みたいなタイトルになっているUKのファースト。メンバーはジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、アラン・ホールズワース、エディ・ジョブソン。時期的にはキング・クリムゾン解散とウェットンによるエイジア結成の中間点に位置し、2年間というバンドの存続期間も短いが、オリジナル・ラインナップはファースト発表後にすぐ分裂という短命な . . . 本文を読む
『狂気』 ピンク・フロイド ☆☆☆☆☆
やはりピンク・フロイドの代表作といえばこれしかない、『狂気』。ダークサイド・オブ・ザ・ムーン。いわずと知れた、ロック史上に燦然と輝く名作である。
このアルバムはロングセラーのギネス記録を持っていて、おそらく、かつてもっとも売れたロック・アルバムなんだろう。私も10代の頃から、別にピンク・フロイドのファンでもなかったにもかかわらずこのアルバムだけは . . . 本文を読む
『蒼い序曲』 スーパートランプ ☆☆☆☆
スーパートランプの5枚目である。あの大ヒット作『Breakfast In America』の前作であり、プログレッシヴ・ロックの傑作『Crime Of The Century』の次の次ということになる。
とはいえ、雰囲気は他のどのアルバムとも違う。このムードを一言で言い表わすならば、寂寥感、だろうか。少なくとも私にとって、このアルバムの佇まいは . . . 本文を読む
『UITIMATE』 PINK ☆☆☆☆☆
これは珍しいものが出た、とさっそくAmazonで購入。買えるうちに買っとかないと、すぐに廃盤になってしまうに違いない。PINKの新たなベスト盤である。
PINKって誰? という人も最近のロック・ファンには多いだろう。このベスト盤の価値が分かる人は意外と少ないはずだ。こういうのをこっそり買って舌鼓を打ち、悦に入るというのはなかなか快感である。日 . . . 本文を読む