『Sunlight』 Herbie Hancock ☆☆☆☆
ハービー・ハンコックの『サンライト』をご紹介したい。1978年発表作品。
これは以前ご紹介した『洪水』などの怒涛のブラック・ファンク期のちょい後の作品で、これ以降ハンコックはVSOPなど純然たるジャズの活動と平行してブラック・コンテンポラリー的な、ポップな歌ものを発表するようになる。クィンシー・ジョーンズあたりに近い感触の音 . . . 本文を読む
『Silver Pony』 カサンドラ・ウィルソン ☆☆☆☆☆
最近ジャズ系で気に入っているアーティスト、カサンドラ・ウィルソンをご紹介したい。といっても新人さんではなく、1990年頃から活躍してグラミー賞も獲っているベテランである。私が知らなかっただけ。ミシシッピ州出身の女性ジャズ・ヴォーカリストで、ブルージーな低音の歌唱を特徴とし、ジャズに限らずポップソングのカバーなどもやっている。
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『Spirits Having Flown』 Bee Gees ☆☆☆☆
ビージーズの曲を最初に耳にしたのは、多分映画『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックだったと思う。そしてご多分に漏れず、「メロディ・フェア」「イン・ザ・モーニング」「若葉のころ」といった瑞々しい曲の数々にやられた。優しくきれいなメロディとハーモニー、アコースティックで繊細なアレンジ、そして印象的なバリー・ギブの歌声に . . . 本文を読む
『JUNKTION』 オフコース ☆☆☆☆
オフコース5枚目のスタジオ・アルバム。アコースティック時代最後の頃のアルバムで、この後オフコースは急速にエレクトリック化が進んでいく。
しかしこのアルバムはオフコースのアルバムの中でもかなり特色がある一枚で、異色作といっていいんじゃないか。まず何と言っても、鈴木康博色が前面に出ていること。他のアルバムはどれも小田和正色が勝っているが、これだけ . . . 本文を読む
『イズミズム』 ゴドレイ&クレーム ☆☆☆☆
『ハウ・デア・ユー』の発表後10ccから脱退したゴドレー&クレームの二人組は、その後ライブ活動を一切やめてスタジオ実験集団としての性格を強め、デュオで作品を発表し続けることになる。これはそのゴドレイ&クレーム名義の4作目である。
10cc時代主にギミック担当だったゴドレイ&クレームは、メロディ担当だったエリック&グレアム組のラブソング路線に . . . 本文を読む
『海洋地形学の物語』 イエス ☆☆☆★
イエス6枚目のスタジオ・アルバム。あの大傑作『危機』の次のスタジオ・アルバムであり、それを言うなら『こわれもの』『危機』と続いた名作つるべ打ちの後続であり、また傑作ライヴ・アルバム『イエスソングス』の次のリリース作品でもある。イエスの音楽性、そして人気は当時急カーブを描いて上昇を続けていた。これほどまでにすさまじいプレッシャーと期待感の中で発表された . . . 本文を読む
『帽子と野原』 アイン・ソフ ☆☆☆☆
ジャパニーズ・プログレというマイナーなジャンルの中でも更にマイナーな存在、アイン・ソフ。このバンドの名前を知っている、あるいはこのバンドの曲を聴いたことがあるという人は一体日本にどれくらいいらっしゃるのだろうか。などというのはバンドに大変失礼な言い草であるから慎むとして、彼らはプログレといいつつ実はジャズ・フュージョンといってもまったく違和感がない音 . . . 本文を読む
『Fly from Here』 Yes ☆☆☆☆
イエス超ひさびさの新譜スタジオ盤を入手した。なんと10年ぶりらしい。
正直言って、期待していなかった。そもそも『Union』以降、イエスのスタジオ盤はガッカリの連続だった。『Magnification』なんて処分してしまって持っていない。演奏力こそ衰えていないものの、かつてのメロディ・メイカーぶりはすっかり影を潜め、過去の絞りかすみたい . . . 本文を読む
『妖精の森』 アイン・ソフ ☆☆☆☆
これは日本のプレグレッシヴ・ロック・バンド、アイン・ソフが1980年に出したデビュー・アルバムである。全曲インストルメンタル。最初に聴いたのは大学生の頃だったが、その頃はイエスやクリムゾンあたりのプログレにどっぷりハマッっていて、ジャズ・ロックにはあまり興味がなく「なんだか品が良すぎて印象薄いなー」としか思わなかった。その割にはたまーに引っ張り出して聴 . . . 本文を読む
『Words』 F. R. David ☆☆☆☆
F. R. David。最近の若い皆様はこの人をご存知だろうか。1980年代に「Words」という世界的なヒットを放ったフランスのシンガー・ソングライターである。その後名前を聞かないので一発屋のイメージがあるが、音楽活動は細々と続けているらしい。残念ながら私はその後の活動をフォローしていないので、知っているのはこの「Words」というアルバ . . . 本文を読む