崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

尹致昊の日記

2014年09月21日 05時37分48秒 | 旅行
金サンテ訳尹致昊氏の60年間の日記を読んだ。1883から1943年までの日記である。尹氏は「親日派」という人物像があって、彼の文を読もうとは思わなかった。その人物についてソウル大学校の国史学科出身の方の出版社は歴史批評社であるので親日派売国奴的研究によるものではないかという私の偏見で読み始めた。全く予想とは逆であった。客観的な解説に一貫している。金氏は冒頭で「親日派という先入観のために研究されなかった」という。彼は尹氏を「灰色人」という。本当のクリスチャンであった。私も本欄で時々自らを「灰色人間」と宣言したことがあるが金氏の言葉によって「シルバー銀色」になった気がする。
 どうして60年間も日記を英語で書き続けられたのか、驚いている。なぜ一日も欠かず歯ブラシをし、食べるのかという質問のようになるかもしれない。私事から考えると日記を書くことは偉大なことではない。習慣になると負担ではなく、自然なリズムであろう。いま注目されることはその中に書かれた歴史性であろう。多くの人がそれぞれの生き方をして生きていたはずである。その痕跡が全くないかもしれないが偉大な人物もいるはずである。彼の日記には日常的な生活はほぼ表れない。日本や中国、ロシア、アメリカ、世界が広く、内政外交のことでいっぱいである。彼の日記で本格的に親日化したのは日中戦争と内鮮一体によるものであった。それは白人の植民地化侵入に対抗するアジア主義であった。私が以前から疑問を持っていた多くの知識人や文人たちがその時期に親日的にされた理由、それを韓国語版『親日と反日:危険な韓日関係』でふれたが、ここで再三実証した気持である。
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