崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

秋夕所感

2018年09月25日 06時11分38秒 | エッセイ

 日本では8月15夜の満月の感覚が全くない。長い過去の時間、日本も韓国のように、中国を中心とした旧暦を使用し、もちろん陰暦のお盆も大きな祝日であった。ところが、明治維新以降、西洋のカレンダーを受け入れて、徹底的に暦や祝日も陽暦化した。韓国も陽暦化の過程は長い間試行錯誤の時間であった。私は民俗学を専攻しながら、徹底的に陽暦を実行するように努めた。つまり旧習を捨て西洋化に努めたのである。ところが、旧習は伝統文化、固有文化として保持しなければならないという運動が起きて、国家的に民族主義が強く、最終的にナショナリズム現象が起きて、旧暦化、中国化に傾いていった。
 
中国が近代化や西欧化の過程を積極的に実施せずに、西洋式市場経済だけ受け入れて経済大国になるということは想像もできなかった。そんな中国が今、世界を衝動している。恐ろしい敵対国である共産主義国と宣伝してきた政治家が北朝鮮に出入りする現象が到来した。想像もできなかった現象である。今後、より多くの予測不可能な現象が起こるであろう。
 昨日秋夕の日、ソウルから墓参りに行ってきたという電話やから墓参りの写真メールで受けた。私の国の故郷唯一の強いつながりは、両親の墓である多くの親戚、友人が亡くなった私は長生きしているということになる。私の故郷は、38度線の下、6.25廃墟の地、何の価値もないというだが、は北朝鮮接続している場所に変わっている。私の父は元山など38度線行き来しながら牛の商売したが、その時に復帰す感じだ。私はそこで恐ろしい戦争経験し、その痛みが、今の生活力であり、支えである先日戦争苦労話書いた拙著『米軍慰安婦の真実』を出した新聞記事など集め本、戦争史とは異なる、私の貴重な体験の証である



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