崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「花は美しくない」

2019年04月18日 06時04分35秒 | エッセイ

 話したい、考えたい時、本学図書館の新谷明雲教授に会う。昨日もそうだった。ご自分の名前の「明雲」は韓国と中国にも多いという。多くありそうな名前である。ついでに私の「吉城」はすくなくとも韓国では唯一、それほど悪い運の名だという話。その話はしばしば言っているので話題を変えた。
 彼は文明技術史を講義している。美の話を出した。私は混頓も美、花、人間・・・なぜ美しいのか。花はなぜ美しいか。彼に図書館で展示中の「赤江瀑展」に連れられて行った。赤江氏の「花は美しくない」という黙筆を見せてくれた。ただの逆言を言ったのか、深く考えたのか。美人、妓生をもって考えた原稿『絵葉書で見る近代朝鮮』(民俗苑)を彼に渡した。それは紀要への投稿文である。

 『絵葉書で見る近代朝鮮(그림엽서로 보는 근대조선)』 

監修:崔吉城、編集 解説:浦川和也 2017 ISBN978-89-285-1006-1 販売価格:82,080 円(税込)出版社:民俗苑