崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

出版社で座談会

2011年04月19日 05時18分01秒 | エッセイ
 
 昨日大阪で京都フォーラム、金泰昌所長に久しぶりに会って、韓国語で長く話ができた。先生は韓国、アメリカ、そして日本などで大学教授、マスコミ関係の経歴の持ち主であり、私が東亜大学に赴任直後全国映像民俗学の大会に参加してコメントをしてくださったことがある。この度は私が東亜大学・東アジア文化研究所との共同研究会等を提案し、快諾していただいた。その他研究所運営の豊富な知識と経験をうかがうことができた。彼は東アジアの共通のトピックを択んで生産的な結果を出すことが重要であり、吉田松陰などはいかがかと提案して下さった。私は大いに賛成した。そこには専任研究員として柳生真氏が同席した。(写真上、金先生と)
それから 私は急いで神戸の関西学院大学・出版会(田中直哉氏)に向かった。1時から同大学山路先生と京都大学の田中雅一先生と私の3人で鼎談が行われた。6月出版予定の『日本人類学史の研究』(仮)の前に出版を知らせるために『理』の一般読者へ呼びかけるためであった。鼎談か、放談か楽しい時間であった。私は戦前の人類学者の植民地主義とのかかわりを学問と総合的に把握すべきこと、そしてわれわれの生き方へ人類学の本質を問うた。短く要約されるので編集をみるのも楽しい。帰りには新神戸駅への道を迷い、にわか雨の中大変であったが、この本が読者に届くまで楽しみにしている。(写真下は座談会の3人と出版部側)