崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

自粛とは

2011年04月12日 04時43分40秒 | エッセイ
 大地震の復帰の最中に統一選が行われ民主党が大敗した。天災からの恨みを政府に向けようとするかのように昨夜のあるテレビではその不満を言いたい放題になっていた。その中に震災時、人命を救うために中古車を借りようとしたら車庫証明書云々ということで出来なかったという話が耳に残っている。多くのチャンネルで報道している原発の発表を一元化すべきであるという。中国のように一人の報道官による発表が望ましいという意見が多かった。また菅総理のリーダーシップが弱いという。政権の延命策とか、政権の奪取策とか、裏返して読むことはいくらでもできる。乱暴な非難が吐き出されているようである。
 この大震災では「祈り」(黙祷など)と救援に「感謝」の意味を吟味する機会でもあった。今原発や復帰などは生きている人のことである。尊い命を亡くした方へもっと深く考えるべきであろう。生き残った人は命に感謝し、試練を克服をすることに最善を尽くすべき時が今である。自粛とは何もせず黙っているだけの意味ではない。悔い改めるときでもある。