崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

『下関を生きる』「僻村から国際化」

2009年10月10日 04時41分51秒 | エッセイ
 東京の著名な映画監督前田憲二氏らが発行する雑誌の編集者の李義則氏から電話があって書評するために『下関を生きる』を求めるという連絡があった。しかしこの本は手元に残っておらず、本屋などで探してもない。先日は豊浦の人からもこの本をぜひ求めたいという連絡があったが応じられず残念であった。嬉しい悲鳴である。姉妹編の『日韓を生きる』は余分があるのでそれと交換できればと思っている。連絡いただければ幸いである。
 昨日大学の同僚の奥さんの上原真里氏が出版社を立ち上げ、初出した『長府散策旅ガイドブック』をいただいた。彼女は出版社に勤めた方であり、このような地方で出版社をしているということを聞いて、驚き大歓迎である。 インタネットなどによる世界化が急テンポで進行中であるが、出版文化も大都市中心になっており、国内の地域化もほぼ進んでいない。日本は隣国の韓国に比べてもインタネットのランケーブルなどの普及率ははるかに低い。先日の本欄で触れたようにこの地域の国民宿舎には一カ所もインタネットが使えないほど「僻村」のような状況である。出版社を立ち上げたという言葉を聞いて今「僻村から国際化」を実感している。