日本では韓国映画の「韓流」ブームである中、滝田洋二郎監督の「おくりびと」がアカデミー賞を受賞して熱狂状態である。伊丹十三監督の『お葬式』(1984)と似ているようなところもあるが、納棺師が死体に化粧し、納棺の儀式を行う。その儀式なしに、故人との別れは成り立たないことを訴える。
滝田氏は『お葬式』(1984)にも出演した。記録映画のような『お葬式』は文化人類学的にも価値の高い映画である。私は韓国の大学で学生たちに見せたことがあるが、途中セックスのシーンが出て困ったことがある。韓国の林権沢監督がこの作品を真似して「祝祭」を作って摸作と言われたこともある。
アカデミー映画賞は一種のコンテストであり、スポーツのゲームのような勝利の賞のようになっている。その賞とは関係なく名作になっていくものもある。その道は人間の普遍的な愛の表現と感動であろう。私が日常的に口癖のように言っている「普遍的」という言葉がこの受賞とともにマスコミでも使われているのでちょっと世間と通じた感じがする。
滝田氏は『お葬式』(1984)にも出演した。記録映画のような『お葬式』は文化人類学的にも価値の高い映画である。私は韓国の大学で学生たちに見せたことがあるが、途中セックスのシーンが出て困ったことがある。韓国の林権沢監督がこの作品を真似して「祝祭」を作って摸作と言われたこともある。
アカデミー映画賞は一種のコンテストであり、スポーツのゲームのような勝利の賞のようになっている。その賞とは関係なく名作になっていくものもある。その道は人間の普遍的な愛の表現と感動であろう。私が日常的に口癖のように言っている「普遍的」という言葉がこの受賞とともにマスコミでも使われているのでちょっと世間と通じた感じがする。