崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

黒一点

2009年02月23日 06時32分23秒 | エッセイ
男性たちの中で一人の女性の存在を紅一点という。逆に昨日教会でのグループの集いで私が黒一点となった。一人のミスと二人の看護師を含め8人の女性に囲まれて二人からチョコレートとお菓子を貰ってリボンの結びを丁寧に解いた。このような女性たちに囲まれていると安心感を持つ。考えてみるとこのような安心感をかんじている自分の感情の変化が不思議である。私は若い時から時々女子大学で非常勤講師をした。20代に女子大学へ入る時は聖域に入る特権を得たような気分と男子トイレが少なく不便だった。そして女学生を前にすると学生というより複数の女性から見られているという気持が強かったことを新鮮に思い出す。その後教壇に立つ時間が長くなるにつれて女子学生はただの学生になったが、やはり心配りは男子学生とは違った。しかし今では女性に甘える感情や頼っている自分を発見する。女性の中で安心感を持つようになっているのである。子供の時と同様、老後には女性と自由な人間的な交際ができる。イギリスの有名な人類学者のメリーダグラスは若い女性は危険dangerと不浄polutionだといった。私にとっては女性から安心感をいただけるのは幸せなことである。