崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私と英語

2009年02月04日 06時04分20秒 | エッセイ
 インターネット、読み物、ニュース、旅行などで日常的に英語に接しなければならない時代になっている。国際化によって英語教育の必要性が強調されている。文部科学省などからも英語で授業を行なうように言われている。大学の授業を英語で行うことが話題になっている。授業が成功するか否かは別として英語教育への刺激になることは間違いないであろう。
 私は英語を専門としたとか、英語圏で留学したことがない。しかし早くから英語に関心をもって勉強をして40年以上になっているがまだ自信がない。ただ英語で本を楽しく読み、ブロークン英語でいろいろな国で調査を行っている。ほぼ毎日英語の放送を聞いている。韓国の李明博大統領は国民に英語教育を強く奨励する政策を打ち出して反発を受けた。シンガポールは国民に言語を選ばせた結果、英語の国になっている。言語には言霊があるとかいわれるがもっとも重要な機能はコミュニケーションの手段であろうと思う。私は母語として韓国語、そして日本語とバイリンガーであり、そして学問的な重要な道具として英語を使っている。英語が私の視野を広げていると思う。それは大学を卒業したばかりで、すぐにある高校の韓国語の教師になったが、英語教員の欠員のために1年間英語を教えなければならない、そしてタイプライターも、さらに米軍の通訳までさせられた辛い体験から英語に関心を持つような契機になったことを今は感謝している。