崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

NHKアナウサーと談話

2009年02月20日 05時24分46秒 | エッセイ
 先日、彼を紹介された時私は何処かで会ったことがあるのではないかと失礼なことを言ったことがある。私は会った覚えがあるので、教えた学生だったかもしれないと思う癖がある。彼は私を知らないが私は彼に見覚えがある。実は彼はテレビニュースのアナウンサーだったのである。昨日彼は電話で話す時韓国語混じりであった。彼が私の研究室に訪ねてきて3時間以上話をした。彼は一人で韓国を歩くことができるほど韓国語ができている。明日21日毎日新聞朝刊に寄稿したエッセイ「コッセンチュイ」(花が咲くのを嫉妬する寒さ)を話題にした。彼は大学時代韓国語を勉強し、韓国語研修もしたという。山口は韓国に地理的に近く、文化的にも近いと実感した。
 彼の到着直前まで経営学の教員と対話をした。彼は自然科学や経済・経営学の立場から人文学で食べていけるのは不思議だという文化論軽視の態度をとった。私はその意見を否定はしなかった。そのような側面があると思うからである。アナウンサーの彼との話は時々文化論へ飛んだ。彼が文化の重要性に触れたので私は論理を飛躍したことが多かった。「冬ソナ」で日韓関係が劇的に変わったことに意見が一致した。嬉しかった。いろいろな人と対話をして異見を伺い、議論することを楽しんでいる。