崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「春困」、花粉、黄砂

2009年02月16日 06時06分08秒 | エッセイ
 韓国では春の季節の変化に身体の不調和からなる病的現象を一般的に「春困」という。「春困」とは春に感ずるけだるさである。居眠りや消化不良などが著くなる。それが季節からの影響だとすれば、なぜ日本ではそれに該当する言葉がないのだろうか。イタリアのG7に参加した中川財省が居眠りしたというのもそれであろうか。しかし日本人の居眠りは年中ある現象である。季節の感じ方にも国によっては一様ではない。文化的現象であろう。
 日本では花粉症で苦しむ人が多い。豊富な森林からの花粉によるアレルギー現象であるという。花粉と対照的なものが黄砂である。数日前から中国などからの黄砂が飛んでくる。中国やモンゴルの砂漠や山間地域を歩いた時森林伐採が酷かったことを思い出す。森林があってもなくても人間に影響する。中国は5千年前から「治山治水」という標語で政治をしてきたがそれは虚言になっているようである。