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俳句の笑ひ:良寛の笑ひ(8)

■旧暦9月13日、金曜日、、十三夜

(写真)秋の光

今日は、十三夜。仲秋の名月よりも、十三夜の方が趣があって好きである。午前中仕事して、午後からリハビリ。帰宅途中に十三夜を観る。


十三夜昼のうちよりめでにけり

この道にこゑ残りけり十三夜

秋天や道の真中を金太郎

空つ風悪太郎とは俺のこと



松岡正剛さんが本を売る新しい試みを始めた。本が売れない理由は、複合的なものだろうが、制度的な改革と同時に、こういう売り方の改革があってもいいのではなかろうか。丸松本舗



デイヴィッド・G・ラヌーによる一茶の英訳

wind blows--
lots of rips, yet still
my mosquito net

kaze fuku ya ana darake demo waga kacho^

.風吹や穴だらけでも我蚊帳

by Issa, 1803



焚くほどは風がもて来る落葉かな

■自然に近いところで生きていると、上機嫌や笑いの境地に近くなるのではあるまいか。この笑いが高いところから降ってくるのは、欲望と切れた生き方がありえる、という瞬間を垣間見せるからではないだろうか。それは、個人的な生き方としてありえるばかりか、社会のありようとしてもありえる。言いかえれば、欲望を刺激し続ける現存社会とは異なった社会のありようがありえる、ということ示唆している。俳句が理念を媒介する文学である所以である。俳句の歴史があるわけではない。歴史の中の俳句があるのである。

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