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ドイツ語の俳人たち:Gerd Börner(6)

■旧暦5月10日、金曜日、

(写真)晴れ間

早朝散歩。江戸川にてしばらく風に当たる。この頃、音楽としての言葉に興味があって、歩きながら、iPodでオーデンの詩を聴いている。オーデン自らが朗読したものだが、一篇ずつ詳しく検討したわけではないので、意味はよくわからない。わからないが、音楽としての響きは確かにあって、たたみ掛けるようなリズムや脚韻などが楽しめる。ちょうど、翻訳された詩がモノクロの写真だとすると、朗読された原詩は色彩感に溢れた映画のようだ。




Die Dörfer im Tal -
so nahe sind sie sich
von hier oben


谷あいの村々
高いところからは
かたまって見える


■当たり前の俳句で、面白味に欠けるが、マリエ・ビールシュテットという女性の朗読で聴くと、なかなかいい音楽になっている。「谷あいの村々」といったん切っているのだから、別の取り合わせをもってきた方がポエジーの質は高くなると思う。これでは、村の説明だけに終わってしまう。
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