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Richard Wrightの俳句(55)

■旧暦4月30日、火曜日、

(写真)忘れられた洋装店

雨は降っているがまだ激しくない。やっと、英語、ドイツ語の俳句を検討してみようか、という気になった。


(Original)
Shaking the water
Off his dripping body,
The dog swims again.


ずぶ濡れの体
ぶるぶるっとさせて
犬はもう一度泳ぎに



(放哉)
いつしかついて来た犬と浜辺に居る


■ライトの句の情景はよく見かけたことがある。その意味では新鮮ではないが、意外なのは、もう一度、犬が水に入ることである。犬は、基本的に水を好まない。救命犬などの特殊な犬でないなら、このシーンは、珍しいんじゃないだろうか。放哉の句は、飄逸なユーモアの中に孤独が色濃く現われている。孤独な男のあとを浜辺までついてきた一匹の犬。同じような匂いを感じたのだろうか。
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