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飴山實を読む(65)

■旧暦5月13日、月曜日、

(写真)空腹な風船

杉浦日向子の『とんでもねえ野郎』を読む。面白い。おもろすぎる。この本の巻末の対談で知ったのだが、江戸時代の読み本は、たいていが、起承転結になっていないという。起承転転、起承転承などの形をとり、最後を締めないのだという。この話は面白い示唆に思える。今から見ると、ある種前衛的な感じを受ける。




梅日和酢屋の蔵から猫覗く
   (次の花)

■面白い。梅日和と蔵から覗く猫のとぼけた味わいに惹かれた。その蔵が酢屋というのだから、梅の実の酸っぱさと響き合っているではないか。俳人は、小動物好きの人が多いが、この句を読むと、實もその一人ではないかと思えてくる。
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