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土曜日、

今日は、伯父の三回忌と納骨供養だった。「江東メモリアル」という墓所に納骨されたのだが、都心ながら広く明るいスペースだった。



コールサックの前号に投稿した詩。



無題、あるいは一つの追悼詩


詩を読んでいるのはぼくではない
詩を読んでいるのは
澄み渡った空の青
日ごと深まる海の色
うしろばかりを吹く秋風である

詩を読んでいるのはぼくではない
詩を読んでいるのは
一太刀浴びて岩の上 
若きえみしの憎悪の瞳
老いた隼人の露の髭
詩を読んでいるのは
遠い遠い昔から
この世の逆しまを生きた人々である

詩を読んでいるのはぼくではない
詩を読んでいるのは
詩を呼ぶ者である
呼びながら声なき声となり
霧の中の歌となる
地上を照らす月に日の
あをあをと またあかあかと 
海を信じた者たちへ
深く蔵してほのかなる
ほのかなるもの笑いかな
ほのかなるもの心かな

月に日やこれが最初の村祭

詩を読んでいるのはぼくではない
詩を読んでいるのは・・・・・・

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