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芭蕉の俳句(130)

金曜日、。花冷え。一日、引きこもりで仕事。


万乎別墅
年々や桜をこやす花の塵   (蕉翁句集)

万乎は伊賀上野の門人、別墅(べっしょ)は別荘。美しい花もやがて塵となり、肥やしとなって、桜の木の養分になる。そんな自然の循環が四季の循環でもあるのだろう。人もやがて、春の雲の一つとなって、飄然と空を行く。あるいは、春の水となって、大地を潤すのだろう。元禄4年作。

はじまりも終はりも春の水の中  冬月
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