ツートンカラー二題

2016年04月27日 20時03分14秒 | 鉄道模型/製品レビュー・小加工など
その形式名に因み、今月21日から発売が開始された「鉄コレ」の叡電デナ21。
実車は平成初頭まで走っていたようですが、残念ながら私はデオ600型(2008年引退)以前の車両についてはほとんど記憶がなく、鞍馬駅に保存されているカットボディに往時への思いを馳せるほかはなかったのですが、2014年に森見登美彦原作のアニメ「有頂天家族」に同車をモデルとした「偽叡山電車」が登場したのを機に、その可愛らしいクラシック・スタイルに改めて惹かれることとなりました。
(一時期、鞍馬駅の同車に「偽叡山電車」装飾が施されていました。当時の様子はこちら)


当日はあいにくの雨となりましたが、19時頃に出町柳駅で購入しました。
今年1月の江若鉄道に続き、京阪グループの鉄コレはこのところ渋めの車種選択ですが、ここまで来るとやはり現役車両のデオ700・800等の発売を期待してしまうのは私だけではないでしょう。既に通常弾で発売済のデオ300・600、KATOのデオ800、そして今回のデナ21……外堀は着々と埋まりつつあります。(笑)

さて、今回のデナ21の価格設定は2両で3500円。
2012年に発売された京阪80型(2200円)と比較すると増税前であったことを措いても結構な高騰ぶりですが、パッケージを開けて納得!


車体裾のリベット表現が見事です。もちろんメーカー完成品におけるリベット等の精密表現は今や珍しいことではありませんが、鉄コレもここまで来たかとの思いを隠せずにはいられません。
心配していた塗装の乱れもなく、側面の楕円形をした車号銘板もきちんと出っ張りがモールドされた上で印刷されています(先発のデオ300ではただの印刷表現)。後はステッカー表現となりますが、こちらも豊富に収録されていて価格に見合う完成度と言えるでしょう。


ポールが立ち上がるのも嬉しいところ。連結器回りにも栓受けが再現されており、通常の鉄コレとは異なる気合いの入れようが窺えます。
ところで、わざわざ「ポール仕様」と銘打っているのには訳があるのでしょうか。晩年のパンタ仕様にも期待したいところです。

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こちらはついで……ですが、似たようなツートンカラーを纏う紀州鉄道キハ603。
通常発売の23弾で偶然引き当てたものです。


製品のプロトタイプは大分交通からの譲渡時のようで、よく知られた引退時の姿とは窓やライトの形状が異なります。
特徴ある金太郎塗りも製品特有の重ね塗りの跡が目立っていたので、紀州鉄道での晩年仕様にすべく前面回りを中心に再塗装を含めた手直しをおこないました。
既に動力も入れており、これについては、また別項で紹介したいと思います。

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