KTR1000/2000の製作 その3

2013年10月27日 03時58分41秒 | 鉄道模型/製作中-KTR1000/2000形【完成】
前回はこちら。
切り離した展望席部分をひたすら磨いていきます。
まずは棒やすりで荒く磨いた後、ヤスリスティック600番で整え、紙やすり800番→1000番で仕上げていきました。




懸念していた金属と光硬化パテの相性は思いのほか良く、継ぎ目消しが思いのほか上手く進んだので、合わせてホワイトメタルの欠損や車体裾の歪み、KTR2000には不要な点検蓋の筋彫りもパテで修正しておきました。

合間に床板の加工も進めます。
元々の床板は行方不明になってしまったので、新たにジャンクのキハ58用を加工していきます。


ウエイトを一部切り離して、床板の両端を切削。
歪みは極力修正したつもりですが、どうしても展望席部分は車体幅が狭くなってしまうために止むを得ない措置です。


仮乗せ。
干渉する仕切りの下部は一部切り取り、屋根カーブを整えた上部にはプラ材を貼り付けました。


いよいよ先代の展望席部分と入れ替えます。
断頭台の露(んな大げさな)と消えた先代展望席ですが、実は一度、屋根や帯色の改修を経ていまして、


(高1か高2の時と思われる)
元々、落成当初はこんな姿でした。屋根が低めですね。
帯は東海色デカールのオレンジ色部分を赤マジックで塗って代用していた覚えがあります。
展望席側窓はKATOの車両ケースを力技で切り出して、前面窓は透明プラ板をドライヤーで熱して曲げていたような気がします。


過去のレイアウト上にて。
右のエーデル北近畿は模型製作の記念すべき第一作目として今でも現役です。
若干の技術向上、そして既製品の登場による見劣りで車両ケースから開ける機会はぐっと減りましたが、後から製作したコレとかコレとかコレとか、今に至る魔改造の原点は全てここにあるということを教えてくれます。

さて、加工に戻ります。


ここまで来ると、断面が違う(車体がすぼまっている)のは仕方ないので、せめて継ぎ目だけでも極力目立たせないようにするのが目標です。
既に車体幅の定まった金属部分とのズレが少しでも小さくなるよう、予め輪ゴムで接合部分を絞めておきます。
けっこう卑怯な加工かもしれません。


少し時間を置いて様子を見た後、接合。
それでも段差が生じてしまったので、車体幅そのものの修正はいよいよ諦め、歪んだボディにパテで「肉付け」する勢いで盛っておきます。


反対側は段差があまり目立たなかったので、瞬着を薄く盛っておきました。
裾に新たな凹みを見つけたのでパテ盛りを加えておきます。

正確にスケール・ダウンされたキットを切り継いだことで全体のバランスは良くなりましたが、果たしてどうなることやら……。