KTR1000/2000の製作

2013年10月13日 00時51分28秒 | 鉄道模型/製作中-KTR1000/2000形【完成】
先日、某中古模型店にて格安で入手したボロボロの「エーデル丹後」先頭車。


よくあるマイクロの完成品バラシではなく、今ではその役目を終えた(と思われる)岩橋商会のコンバージョンキットを組んだもので、下回りにはTOMIX製キハ180の旧動力が充てられていました。
同キットはまだ完成品が無かった頃に模型店でも何度か見る機会があり、当時の金銭面や技量面ではとても手が届かなかったことを覚えています。何故片割れだけなのか? 仲間は既に引き取られたのか? などなど、幾つかの謎を残しつつ、ジャンク箱の片隅でひっそりと眠っていました。

下回りの活用は後々考えるとして、このボディを利用して北近畿タンゴ鉄道・KTR1000/2000形「レインボーリゾート」を製作します。
KTR1000/2000形といえば私鉄に渡った数少ないキハ58系ですが、4両が存在し、うち2両がJRのキハ65と同じ「エーデル」顔をしていたのが最大の特徴です。
89年・90年に改造、展望車がKTR1002・2002、原型のキハ58顔が1001・2001となり(車番の付け方が若干ややこしい)、KTR001形と共に線内の優等列車で活躍、96年にKTR8000形「タンゴディスカバリー」に置き換えられるかたちで引退しました。
その活躍期間の短さがまさにバブリー・デザインと言うべきか、地味ながらも大変インパクトの強いキハ58系。一応、KTRの公式HPにも記載があります。

模型は高校時代に一度製作したものの、出来に納得がいかず放置。


前回製作ではプラ板を曲げて再現していた展望席部分を置き換えればどうにかなるかも……と思い、今回のジャンク品購入に至りました。
こうして見れば、屋根のカーブなんかはなかなか絶妙に再現出来ているような気もします。

再び、ジャンク品。


ご覧の通り状態は悪いですが、デカールを使用されたのか、塗装はバッチリ決まっています。
ボディ裏側には苦心されたであろう接着痕の数々。


こちら側は前面と側板が外れかかっています。
ライト点灯の準備が考えられていたのか、前面部分にはプラ板が嵌まっていますね。


平屋部分の屋根はキット指定のキハ65のものではないようです。


使うのは展望席部分のみ。
プラと金属の接合、ボディの歪み修正、隙間埋めなど課題は山積みですが……


えいやっ! と、展望席部分を切り離します。
廃車解体のようで心苦しい作業。


ほんとうに活かせるんでしょうか。


塗装剥離。
側板は2枚重ね合わせ、前面のオデコとアゴの部分がホワイトメタルといった構造をしています。


塗装状態では見えていなかったハンダ付けの跡がよく分かります。


切断面を金属ヤスリでガシガシ整えていきます。
磨くと光る、叩くと伸びる――中学理科で習った金属の特性を思い出します。


さて、ここからが大変です。
次回は歪みの修正がメインになることでしょう。