西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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第30回 渋沢・クローデル賞受賞者講演会 3/26

2014年03月11日 | 文学一般 国内
2014年3月26日(水)17:00~19:30 日仏会館ギャルリー

第30回 渋沢・クローデル賞受賞者講演会
Conference par les laureats du Prix Shibusawa Claudel 2013
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吉川順子 (本賞 信州大学)
ディスカッサント:クリストフ・マルケ(日仏会館フランス事務所所長)
小島慎司 (ルイ・ヴィトンジャパン特別賞 上智大学法学部)
ディスカッサント:山元 一(慶應義塾大学法科大学院教授、日仏会館学術委員)

YOSHIKAWA Junko
Discussant : Christophe MARQUET (MFJ)
KOJIMA Shinji
Discussant : YAMAMOATO Hajime (Univ. Keio)

参加費無料
Entree libre Conference en japonais sans traduction

講演1 「詩のジャポニスムと19世紀の美術批評」 吉川順子

ジュディット・ゴーチエは1860年代より極東を舞台に小説や戯曲を多く著しました。なかでも情熱を傾けたのが詩の翻訳で、『蜻蛉集』は西園
寺公望が和歌の下訳を提供したことでも知られます。日本風挿絵、漢字の装飾、貫之や李白など古典詩歌の訳は、当時の東洋趣味を反映したも
のです。しかし、翻訳と創作の関係や、同時期に書いた芸術批評と照らし合わせると、それらの訳詩は自然の中の人間という普遍的問題の考察
の上に成立したことが浮き彫りになります。作家の他の作品や同時代の文学・芸術をも巻き込んで深めうるこの問題について、今回は父テオ
フィルの挿絵入り散文作品『くつろいだ自然』をとりあげ、背後にある美術批評や自然史と、極東文化受容との接点を探っていきます。
○ 受賞作
『詩のジャポニスム-ジュディット・ゴーチエの自然と人間』
京都大学学術出版会、2013

講演2 「日本における制度法学の受容」 小島慎司

下記拙著は,20世紀初めのフランスで制度(institution)の観念を用いて法学を革新したMaurice Hauriouの議論を,当時の社会的・学問的状況において分析したものです。こうした制度法学の発達は同時代の世界的現象で,1920-30年代の日本もそれと無縁ではいられませんでした(拙著・24頁注70を参照)。ところが,日本で制度法学と目された論者は,その後,ある者は戦時下の時流に棹さして戦後には社会的・学問的活躍の機会を失い,またある者は,戦後に亘って高いプレゼンスを保持し続けました。彼らが制度法学を通してともに見つめ改革しようとした昭和『日本』の姿が何であり,何が彼らの運命を分かったのか。報告では,こうした問題を扱ってみようと考えています。
○ 受賞作
『制度と自由-モーリス・オーリウによる修道会教育規制法律批判をめぐって』 岩波書店、2013

終了後に簡単な懇親会をいたします。
参加申し込みはお電話(03-5424-1141)またはアカウントを作成し、
ウェブサイトからお願いいたします。

http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/events/details/430-201330.html


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http://www.mfjtokyo.or.jp/ja/events/details/455-278-.html
(フランス文化講演シリーズ第278回) 「憲法改正か解釈改憲か?―日仏比較の視点から」南野 森、井上 武史、山元 一
日時:2014年05月16日(金曜) 18:00
会場:日仏会館ホール - 渋谷区恵比寿3丁目
(conférence mensuelle sur la culture française - vol 278) La Constitution en débat: révision ou changement d'interprétation? Analyse comparée franco-japonaise

南野 森(九州大学法学部)、井上武史(岡山大学法学部)、司会: 山元 一(慶應義塾大学法科大学院教授・日仏会館学術委員) Shigeru MINAMINO (univ. de Kyushu), Takeshi INOUE (univ. d’Okayama), Modérateur : Hajime YAMAMOTO (univ. Keio)

日仏会館会員: 無料、一般: 1.000円、 学生: 500円
定員: 120名 / 要事前予約

要事前登録: 日仏会館ウェブサイトのトップページの「イベント参加登録」からアカウントを作成し、事前申し込みをお願いいたします。インターネットを利用していない方はファックス(03-5424-1200)または電話(☎ 03-5424-1141)にて参加登録をお願いいたします。

第二次安倍政権は「戦後レジームからの脱却」をはかるため憲法改正の方針をはっきりと打ち出しています。具体的には,憲法9条に関して,①まず,改正手続を規定する憲法96条の改正を実現し、両院の3分の2ではなく2分の1の賛成で発議し新憲法案を国民投票にかける方法で9条を改正する方法と、それを待たず,②内閣法制局による従来の政府解釈を変更することによって,憲法改正をするのと同等の結果を得るいわゆる「解釈改憲」の方法と,二つの可能性を追求しています。このような政府の方針の是非について,日本よりはるかに頻繁に憲法を改正しているフランスの例を参考にしつつ考えてみたいと思います。

南野 森(九州大学法学部)
井上武史(岡山大学法学部)
司会: 山元 一(慶應義塾大学法科大学院教授・日仏会館学術委員)

会場:日仏会館ホール - Webサイト
日仏会館1階ホール専用エントランスより入館
定員 120名
日仏会館へは、アクセスマップをご参照ください


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