オリオン村(跡地)

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2007年通信簿 9 福浦和也

2007-10-26 22:04:35 | 千葉ロッテ

9 福浦和也 内野手 32歳 年俸1億8000万円

【2007年成績】 110試合 395打数 41得点 102安打 打率.258 20二塁打 1三塁打 4本塁打 57打点 0盗塁 42四死球 44三振 得点圏打率.339

2001年に首位打者を獲ってから6年連続で達成していた3割が、ついに今年で途絶えました。
またその途絶え方が半端ではなく、2割6分にも到達できないだけでなく規定打席にも足りませんでした。
スタメン落ちも目立ち始め、定位置だった3番を追われて8番で起用されるなど、本人にとっても屈辱的な1年だったと思います。

福浦と言えば腰痛を筆頭とした怪我に悩まされることが代名詞ともなっており、今年も足首の不調が伝えられるなど30試合以上も欠場しました。
もちろん不振という昨年までとは別の理由もありますが、今年で3年連続で20~30試合ほどの欠場が続いています。
規定打席到達はもちろんのこと、レギュラーを休養させるロッテであっても最低120試合は出場してもらわなければ困る選手ですから、今年の不甲斐なさをバネに来季以降の復活を期してもらいたいと思います。
2000本安打まで599本、4年で達成するぐらいのつもりで頑張って欲しいところです。

今年の不振は怪我などの影響もあったでしょうが、昨年まで苦にしていなかった左腕との対戦成績が異常に悪かった印象があります。
外角に逃げていく球でも巧くミートして左方向にヒットできるのが福浦の武器であるはずが、今年は福浦らしからぬボールを追いかけるようなバッティングが目立ちました。
そのため手打ちのような当てるだけのものとなり、左右に関わらず打撃が小さくなってしまいました。
当てにいっているということは腰の回転で振り抜けていない、結局は持病の腰痛の影響なのかもしれません。
CSでは復調の気配を見せて来季への期待感を持たせてくれましたが、腰痛が原因で打撃が狂い始めているのであれば来季33歳という年齢を考えれば下り坂になるのは止められないかもしれません。
しかし得点圏打率も.339とチャンスに強いところを見せてくれましたし、巧打者タイプの選手は一気に衰えることはないはずですので、まだまだロッテの顔としての福浦はやってくれるはずです。

その福浦ですが、打撃とともにファーストでの守備で貢献してくれています。
TSUYOSHIの送球ミスを何度も救っていますし、その柔らかい股関節を活かした捕球体勢と小坂と双璧とも思えるショートバウンド処理は天下一品です。
彼がファーストを守るのと守らないとでは守備の引き締まり方が大きく違いますので、やはり福浦には頑張ってもらわなければなりません。

そこで問題になるのはFA権を行使するかどうかです。
権利は既に持っていましたが、複数年契約であったために今オフが初の行使チャンスとなります。
一部にメジャー挑戦という話しもありましたが、巧打者タイプの一塁手かつ体力的に問題がある福浦にオファーがあるとは思えず、またそのポジションからも国内移籍の可能性も薄いと思います。
球団も地元出身のスターだけに、必死に引き留めるでしょう。
ただ気になるのがバレンタイン監督が自ら引き留めの交渉には出馬しないと表明したことです。
これは福浦を念頭に置いたわけでもないでしょうが、大嶺のために石垣島まで行った当人の「それは監督の仕事ではない」とのコメントには違和感があります。
もしかするとズレータがいるので、福浦を絶対に必要とは考えていないのかもしれません。
そういった雰囲気は肌で感じられるものなので、話がこじれると感情的になって急転移籍なんてことになってしまうかもしれません。
黒木とともに長くチームを支えた福浦が一度にいなくなると、それこそチームがバラバラになってしまうかもしれませんので、誠心誠意で交渉に臨んで欲しいと思います。


【オリオン村査定】 1億8000万円 → 1億6000万円 (▼11%) ※3年4億8000万円

 

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2007年通信簿 8 今江敏晃

2007-10-26 02:50:16 | 千葉ロッテ

8 今江敏晃 内野手 24歳 年俸6500万円

【2007年成績】 102試合 305打数 32得点 76安打 打率.249 14二塁打 2三塁打 9本塁打 42打点 0盗塁 16四死球 55三振 得点圏打率.267

5月下旬に左手有鈎骨骨折という一歩間違えば選手生命すら危うい箇所を故障したこともあり、規定打席に到達することができませんでした。
場所が場所だけに充分に治してから復帰することを願っていましたが、見切り発車的に強行出場したことが良かったのかどうか微妙なところです。
故障する前から調子はイマイチでしたし、復帰後も好調が持続せずに打率が上がらず、堀にサードを奪われるという屈辱的な状況にもなりました。
今年の打線の繋がりがもう一つだったのは、ムードメーカーでもある今江の不調が響いていると思っています。

今江と言えば思い切りのいいバッティングが身上で、だからこそ怪我の箇所が非常にやばいと感じています。
同じようなフルスイングをする中村紀が同じ箇所の故障でどれだけ苦しんできたか、それを知っているだけに心配でなりません。
復帰後のプレーを見ていると故障の後遺症は無さそうにも見えますが、今後も注意して見ていかなければならないと思います。

不振に陥った打撃、理由は選球眼の悪さだと思います。
単に四球の少なさだけでなく、外角の球の見極めが非常に悪かった今年でした。
また高めのボールに手を出してしまうケースも目立ち、かと言って狙い球にヤマをかけているようにも見えず、ただ漠然と打席に立って投手の土俵の上で勝負させられているように感じました。
積極的に振りに行くのはいいですが、ボール球に手を出すことで簡単に追い込まれて手玉に取られる、この繰り返しだったように思えます。
ボール球に手を出さない、まずは来季の課題はこれだと考えます。

盗塁がゼロというのは意外でした。
別に彼に盗塁をして欲しいとは思いませんが、走塁は積極的なだけに不思議な感じはします。
決して足は遅くないと思いますし、プレーの積極性から考えると違和感さえあるのですが、投手の癖を盗むような器用な真似ができないだけかもしれません。

TSUYOSHIとは違ったタイプの明るさを持つ今江は、やはりミスターロッテを襲名するに相応しい選手だと思います。
チームのムードを一変させる陽気さと雰囲気を持っていますので、だからこそ終盤のキーマンに彼を指名しました。
結果的にはラッキーボーイにはなれませんでしたが、来季こそはその笑顔でチームを引っ張ってくれることを期待しています。


【オリオン村査定】 6500万円 → 5800万円 (▼11%)

 

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