オリオン村(跡地)

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2007年通信簿 12 藤田宗一

2007-10-28 11:59:21 | 千葉ロッテ

12 藤田宗一 投手 35歳 年俸1億3000万円

【2007年成績】 31試合 1勝2敗1S 防御率12.64 15回2/3 28被安打 2被本塁打 2与四球 1与死球 12奪三振 被打率.389

本人にとっては昨日の戦力外通告は驚きだったのかもしれませんが、この成績を見れば当然の結果とも言えます。
防御率が12.64では中継ぎとしてはお話になりませんし、被打率も.389と全ての打者がイチローみたいな打たれっぷりは1軍投手としても失格な成績です。
これが若手ならまだしも、来季36歳のベテラン投手であれば解雇もやむなしでしょう。

しかし連続リリーフ登板の日本新記録まで4試合となったところでの戦力外通告は、ファンから非難を浴びることを覚悟した上での決断であったでしょう。
逆に言えば、それだけ藤田の評価が落ちていたことになります。
それにしては終盤からCSにかけて藤田の起用が多かったように思いますが、あれが最終テストであったのかもしれません。
残念ながら敗戦処理としての起用であっても藤田は結果を出せず、寂しくロッテを去ることになりました。

今年の藤田はコントロールが悪かった、これに尽きると思います。
武器であるスライダーがクロスに決まらず、カウントを悪くした挙げ句に棒球を痛打されるの繰り返しでした。
ボールに力がなくなっているのが明白で、打たれ出したら止まらないという悲惨な登板も数多くありました。
5月3日の500試合登板の時は3連続ヒットで一死も取れずにKOされ、6月20日のリーグ記録となる512試合連続リリーフ登板の時は2連続ヒットで同じく一死も取れずに負け投手になりました。
スライダーのキレが落ち、コントロールも甘くなり、打撃投手のようなピッチングには哀れささえ感じました。

それでも使い続けたバレンタイン監督ですが、結局は大相撲ばりに故障を理由に2軍落ちしました。
暫くは治療のため?に休養した後、2軍での調整登板でも結果を出すことができないまま再昇格しました。
2軍打者を相手に15回で11安打2本塁打を浴びた藤田を昇格させるべきだったのか、当時もその疑問を呈しましたが、これが結果的に藤田のロッテ生命を断った大きな理由だったように思います。
コントロールはやや戻ったもののスライダーのキレは戻らず、復活の兆しが見えないことを明らかにするための昇格になってしまいました。
故障を理由にしたために2軍で13試合の調整登板で数字的には防御率は1.80でしたから、下に置いておく理由がなくなったことで復帰させたのかもしれません。
しかしもう少し調整させて調子を上げてから昇格させれば、また違った結果になったように思えます。
もちろん調子が上がらずに2軍でシーズンが終了したかもしれませんが、もしそうであれば昨日の結末を覚悟を持って受け入れられたはずです。

記録達成が目前であるため、藤田はトライアウトを受けてでも現役続行を目指すと思います。
しかし高額で藤田を雇う酔狂な球団があるとも思えず、2000万円程度まで割り切らなければ難しいでしょう。
折角ここまで記録を伸ばしてきたわけですから、記録のためだけの登板は本末転倒ではあるものの、やはり達成して欲しいと思います。


【オリオン村査定】 1億3000万円 → 5000万円 (▼62%) ※10月27日に戦力外

 

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2007年通信簿 11 神田義英

2007-10-28 11:03:38 | 千葉ロッテ

11 神田義英 投手 28歳 年俸1500万円

【2007年成績】 16試合 0勝0敗0S 防御率3.20 19回2/3 19被安打 3被本塁打 5与四球 1与死球 14奪三振 被打率.264

昨年の中盤以降に中継ぎとして27HPをあげるなどの活躍で藪田の後継として名乗りを上げましたが、今年はその勢いを持続することが出来ませんでした。
しかし全然ダメかと言えばそうでもなく、むしろベンチが彼をうまく使いきれなかったように思います。

オープン戦でも3試合3回しか登板せず、また開幕からほとんど敗戦処理としての起用でしたので、昨年の活躍ぶりからすると意外なぐらい冷遇された今年のスタートでした。
何処かを痛めているとの報道もなかったように思いますし、4月に2軍落ちした際にも言うほど打ち込まれていたわけでもありませんでしたから、かなり不思議な思いをしたことを覚えています。
ロングリリーフもできる神田ですから中継ぎとしては貴重な戦力のはずですが、何かバレンタイン監督の考えにフィットしない部分があったのかもしれません。

神田は入団当初は先発としても期待されていましたが、被本塁打の多さが目立った投手でした。
ルーキーの年は24回1/3で8本、翌年も29回2/3で6本と、ちょっと考えられないぐらいホームランを打たれていました。
2005年も6回1/3で2本ですから、球質が軽いのかもしれません。
昨年は87回2/3で1本と驚異的な回復ぶりを見せましたが、今年はまた悪癖が頭をもたげた感じでした。
ホームランを打たれないためにはどうすればいいのか、球質はボールの回転が大きく左右すると思いますので、成瀬とキャッチボールをすることから始めればいいのではないかと思います。

来季の神田ですが、私は再び先発で起用することを考えてもよいのではないかと考えています。
荻野が台頭したとは言っても来季はどうなるかが不透明であり、藪田流出の懸念もありますので普通に考えれば中継ぎとしての起用が妥当だとは思います。
また清水がネジを巻き直して復活してさえくれれば、来季の6人組は不動とも思えます。
しかし怪我などの理由で1人でも欠けた場合に吉井を起用しなければならなかったのが今のスタッフで、大嶺らに期待するには来季はまだ早いと思います。
大学・社会人ドラフトの結果にもよりますが、社会人時代に驚異的なスタミナを誇っていた神田が先発7番手として適任ではないかと考えます。
当初はロングリリーフをしながら悪癖を抑える努力をしつつ、虎視眈々と先発の座を狙うというのが来季の神田の目標です。


【オリオン村査定】 1500万円 → 1500万円 (±0%)

 

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