オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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堅実な戦術

2007-05-03 18:47:18 | 千葉ロッテ

 

GWの後半が始まり、好天にも恵まれた中でのナイスゲームが期待されましたが、とんでもない酷いゲーム展開となりました。
久しぶりにビッグフラッグを見たような気がするのですが、全くの空振りに終わってしまいました。

先日、渡辺俊の勝ち星を奪ったリリーフ投手の選択ミスを采配ミスであったと書きましたが、今日は戦術面での采配ミスによってゲームを落としたと考えています。
それは初回無死一二塁の場面、サブローにバントをさせなかったことです。
初球はヒッティングの構えからバントを試みてファールになり、2球目からはヒッティングに切り替えました。
結果的にサブローは四球を選んで満塁になりましたが、やはりあそこはきっちりと送るべきでした。
TSUYOSHIと早川の連打で無死一二塁、しかし早川のヒットはエンドランでショートがセカンドに入ったために広く空いた三遊間に転がった、普通ならショート真っ正面のゴロでした。
建山としては運が悪かったとの思いがあったはずで、前日は完封負け、初回のチャンスも逃した後ということもあり、ここで先取点を取るために確実に送りバントをされると、非常にイヤだったと思います。
しかしサブローを歩かせたことで自らピンチを広げてしまい、ここから建山が獅子奮迅の活躍で後続打者を打ち取ってしまいます。
自ら招いたピンチなので気合いが入った、私はそう見ます。
もしあそこでサブローが送って一死二三塁になったとしたら、運悪くピンチが広がったとの思いの建山が後続を抑えられたのか、その可能性は無死満塁を抑えたものより低かったと思います。
奇抜な戦術より堅実な戦術をとるべきである、私はそう考えます。
猫の目打線もイケイケ戦術も結構ですが、今の打線がどういった状況かわかっていないはずもなく、だからこそ昨日はスクイズまでしたわけで、それが今日はこの体たらくですから、今のチームに一番必要なのはバレンタイン監督に物を言える、かつ戦術感のあるコーチではないか、そう考えます。

それでも後続の打者が打てば結果オーライだったのですが、ズレータの不調ぶりが目に余ってきました。
突然噴火するので放置していても大丈夫だと思っていたのですが、今日のスイングを見るとバットにボールがまともに当たる気がしません。
まさかボールが見やすくなるはずの赤いコンタクトレンズ、なくしたわけでもないでしょう。
開幕当初は平凡な内野ゴロでも一塁に全力で走っていたのに、最近はテレテレとした走塁が目立つのも気になります。
何かモチベーションが低下するようなことでもあったのではないか、そんな心配すらしてしまいます。

久保は負け投手になりましたが、これは前述したとおりのベンチの采配ミスの流れに飲み込まれてしまったのだと思います。
確かに立ち上がりが悪い、打たれ出したら止まらない、と言った悪癖が顔を出しはしましたが、ボール自体は走っていました。
反省すべきは2回の陽に、何も考えていないかのような甘い球を簡単にすっと投げたことです。
これは里崎のリードにも繋がるのですが、こういった不用意な一球が久保には多く、これが悪癖の根幹だと思います。
3回にも二死から失点で負けパターンはどんどん加速し、野球観戦のはずが試合開始1時間も経たないうちに日光浴、ひなたぼっこになってしまいました。

今日はそれ以外にも、納得がいかないこと、残念なことがたくさんありました。
右のサイドスロー相手に堀が先発はなぜなのか、理解できません。
昨年までの相性からの判断なのかもしれませんが、今の堀にかつての輝きがないのはスタンドから見ていてもわかります。
5回のチャンスを潰したバントミスもそうですし、併殺を取れなかった守備にしても、体のキレが全く感じられず、悲しいですが衰えを感じざるをえませんでした。
この調子ですと、間違いなく秋口には堀の引退試合が見れてしまいそうです。
初芝、諸積と引退して野手では唯一と言っていい経験豊富なベテラン選手ですから、まだまだ若手に渇を入れるために頑張って欲しいのですが、本人にその気力があるのかも不安に思えてしまうようなプレーぶりです。
また記念すべき500試合登板を一死も取れずにノックアウトされた藤田、FAどころか川崎に取って代わられそうな状況になりつつあります。
小宮山も打たれて最終回も大量失点、最初から最後まで面白くない試合でした。

今日も残塁が大量に出ましたし、もしかすると福浦の復帰が早まるかもしれません。
ようやくファームの試合にも出場してヒットを打ったようですし、GW明けとも言われていた復帰時期を前倒しして、明日にも登録なんてこともありえるほど、打線は重症だと思います。
復帰したばかりの大塚が即抹消ということは故障再発でしょうし、昨日大活躍の今江の出番がなかったのは昨日の最終回のプレーで右手を痛めたのでしょう。
楽勝と高をくくっている次節の楽天戦は岩隈、青山、有銘あたりが先発してくるのでしょうが、こんな打線の調子ですとヒットは出ても点が取れずに、いつの間にかリードされて負けてしまう、そんな展開すらありえます。
清水、小林宏、成瀬には完封しないと勝てない、それぐらいの気合いで臨んでもらいたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 2 2 0 0 0 0 0 4 8 17 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 7 1


◆5月3日(木) 千葉ロッテ-日本ハム7回戦(ロッテ3勝2敗2分、13時、千葉、29,055人)
▽勝 建山 5試合2勝3敗
▽敗 久保 5試合2勝2敗
▽本塁打 小谷野1号(久保)

▽バッテリー
千葉ロッテ 久保、高木、荻野、藤田、小宮山、川崎―里崎
日本ハム 建山、武田久、MICHEAL―鶴岡
 

 

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